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心理系大学院受験のロードマップー独学でも合格できる!ー (準備編)

はじめまして、こんにちは。コーキと申します。

僕は2021年春に心理系大学院に進学しました。

また、僕は学部の大学ではなく,外部の大学院への進学をしました。

このnoteを書こうと思った理由は、大学院を目指そうと思った時に、対策のために得られる情報の少なさにおどろいたからでした。

周りに、大学院に行った人はいなく、インターネットで検索してみても、体験談のようなものは、とても数が少ない状況で、特に外部受験のノウハウをまとめているようなサイトもほとんど見当たりませんでした。

そして、大学院受験を何とかパスした僕のもとに、TwitterのDMを通して、何通も、大学院受験のために必要な情報を求める声が届いてきておりました。

大学院受験は、その情報の出回りの少なさから、「予備校なしでは難しい」というイメージがあり、とりあえず予備校に通うという方もいるようでした。

実際に僕も何度か予備校の説明会には顔を出しましたが、正直、簡単に出せる金額ではなく、諦めました。

しかし、僕が実際に体験して感じたことは、独学でも十分対策可能であるということでした。

ただし、僕は予備校に通うことを否定しているわけでは決してありません。

経済的に余裕のある方であれば、通うに越したことはないと思っています。

僕が強調したいのは、努力次第で独学でも十分対応可能だと考える。ということです。

しかし、そのためには、出回っている情報の少なさをカバーするための対処法が必要になってきます。

その情報量の対処法の点についても、僕が行ってきたことに関して後に触れていきたいと思います。

この僕の受験体験を通して経験したnoteが、これから心理系大学院受験をお考えの方の参考に、ほんのすこしでも、なれましたら幸いです。

このnoteの想定読者
・これから心理系大学院受験を考えている
・受験まで一年以上ある
・予備校にはできれば通いたくない方

それではいきましょう。


まずは僕の簡単なプロフィール

僕の受験生期間は

2019年11月〜2020年11月までのちょうど1年間です。

僕は学部生の頃、ほとんどと言っていいほど、心理の勉強はほったらかしでした。

授業は単位を落とさない程度に出ていましたが、恥ずかしながら大きな声では言えませんが、その多くは睡眠でした。

レポートも、友達のを写しながら提出しているような状態で、GPAも正直晒せないほど低いです。

ですが、大学院に入ろう!そう決めた日からは本気で心理学に向き合ってきました。

このような状態から受験勉強を始めた僕の体感的には、1年間という期間は、受験勉強には十分すぎるほどであると感じます。

ちなみに以下の写真は1年間で僕が受験勉強のために、買い込んだ参考書集です。

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もちろん全てに取り組んだわけだはありませんが、実際に取り組むものを選別するために、たくさん購入し、読んでみました。(予備校に通うよりは安いと思い、痛手ながらも出費しました💦)

学部生の頃から、基礎はしっかり勉強してきているという方、あとは仮に1日の勉強時間を増やしたりすれば、1年間も対策の期間は必要ないかもしれません。

しかしここでは、1年間で無理せず合格にたどり着くまでのロードマップを示したいと思います。


ちなみに、僕が受験した大学院は3校です。受験した大学院は3つとも合格をいただきました。

ここまでが簡単な僕のプロフィールになります。
#これ以上は興味ないと思うので省きます。

ではロードマップを作っていこうと思います。

今回のnoteでは、具体的な勉強に入る前の準備段階をまとめています。

執筆現在、2021年3月ですので、来年度の入試に向けて【準備】のイメージをつかんでいただけると幸いです。

【準備編】

①志望校を選ぶ

まずは目標とする大学院を選ばなければなりません。

受験の鉄則は、志望校を決め、その志望校に合わせた勉強を進めることです。

大学院によって、必要な能力には差があります。よって、早いうちに、できれば、一番初めに志望大学院は決めるのがベストです。

心理系大学院受験をお考えの方は、そのほとんどが、臨床心理士、また公認心理師を目指されていることと思います。

そのため、臨床心理士、公認心理師養成のカリキュラムが整っている学校であるのが第一優先事項となるかと思います。

その次に、ご自身の興・関心に沿って、望む研究ができる大学院を選択する必要があります。

また、学歴ロンダリングという言葉もありますが、学部の学歴よりも、名前の通った学歴を手に入れるために、有名大学に進学する。ということもあるかもしれません。

どんな理由でも、それが動機づけになり、頑張ることができるのであれば、個人的には良いと思っています。


公認心理師対応の大学院に関しては以下の河合塾kalsのHPより無料で確認することができます。

また、河合塾kalsの説明会に参加する、または郵送で指定の大学院リストが一覧となった冊子をもらうことができます。

僕はこの冊子を眺めながら、志望大学院を決めました。

僕は、大まかに
・認知行動療法
・職場のメンタルヘルス
などに関心があったため、このキーワードに関連のある大学院を探しました。

初めのうちは、それぞれの勉強も基礎から入っていくので、その段階での志望校の変更はそれほど大きな影響はないと考えます。

初めから、興味・関心のある領域が明確で、志望の大学院が決まっている方以外は、これらのリストからまずは志望校を決めましょう。

割と大雑把でも構いません、まずはとりあえず今の興味関心程度で、志望校を決めちゃいましょう。

②過去問を取り寄せましょう

志望する大学院を、いったん決めたら、その大学院の過去問をすぐ取り寄せましょう。

過去問を取り寄せる理由は、各大学院ごとに、勉強する必要のあること、ないことが結構大きく違うためです。

例えば、僕が初めに志望していた東京大学院には、英語のライティングや小論文はありませんでしたが、後に志望することになった大学院にはありました。


僕はこの時点で、結構焦りました。


なぜなら、これほどに各大学院で違いがあるということを知らなかったからです。

なので、できるだけ早く、過去問は取り寄せることをお勧めします。

ここで番外編ですが、志望大学院の受験内容が重複していることも望ましいです。

僕は併願で3校の受験を検討していました。


僕の第一志望、大学院は

心理学:臨床心理学の論述3題程度
英語:長文和訳1題とライティングが1題
統計:統計の出題、というよりは、研究法の分野から1題程度
その他:データ読み取り型の小論文2題程度


という出題の内容でした。

この全て同じでなくても構いません。

少しくらい対策が増えたり、もちろん減ったりする分には良いのですが、第二志望以下が、第一志望の傾向から大きく外れてくると、対策がとても厄介になります。

なので、よっぽどの理由がない限り、第二志望以下の大学院は、第一志望の大学院の内容から大きく逸脱しないところを選ぶのがおすすめです。

過去問の取り寄せ方は、HPに記載の電話から各大学院に問い合わせてみるのが一番正確でした。


過去問が入手できたら、各大学院の入試問題を分析、整理していきます。


僕が考えるに、この過程が一番重要です。


僕が以前まとめた「これから勉強を頑張ろうと思っている方へ」というnoteには、目標を達成するために必要なことは、課題に取り掛かる前の準備にあるということをまとめましたが、目標を達成するための計画を立てる段階で、合格の可能性がどれくらいあるかおおよそ決まってしまうと考えています。


勉強を始めていく前の重要な過程と言えますので、しっかり取り組んでいきましょう。


③過去問を整理、分析する

過去問を入手したら、次にすることはそれらを整理し、分析しましょう。


どんな問題がどの程度でているのか、を把握します。


例えばこちらが僕が受験した大学院の分析と整理です。

この分析を見ると、

心理学に関しては、B大学院だけが、基礎心理学からの出題があることがわかります。

英語に関しては、全部に長文和訳の問題があること、A大学院だけ、英作文の問題があること、A大学院以外は、辞書の使用が可能ということがわかります。

統計に関しては、B大学院とC大学院からは統計の出題があること、A大学院は統計ではなく、小論文の対策が必要であることがわかります。

研究計画書等に関しては、A大学院のみ、卒論の概要、志望動機書も必要であることがわかります。

このように、この分析の過程を経ることで、必要な対策が目に見えてわかり、この後取り組んでいくべきことが、この時点でぼんやりとみえてきます。

先述したように、各大学院ごとに大きなずれがあるかどうかも、この時点でわかります。

ここで第ニ志望以下の内容が、第一志望の内容と大きく異なる場合、志望校を検討し直すことも、必要になるかもしれません。

また、この分析と整理は、勉強を進めていくとともに、より詳細にできるようになっていきます。

たとえば、「臨床心理学からの出題」と大きく括っていたものが、ある程度勉強していく中で、認知行動療法関連の問題しか出てない!と気づくことがあります。

なので、この分析と整理は、定期的に行いましょう。

まとめると、

まず、勉強をスタートさせる前の段階で、各大学院の過去問を分析・整理し、どの分野からどの程度の出題量があるのか、大まかに把握しましょう。そして、定期的に分析と整理をし直しましょう。

ということになります。


今回のノートはここで以上となります。


次回以降、以下の内容について詳しく触れていきます。

・心理学・英語・統計の勉強編
・研究計画書編
・独学の問題点と対処方法編

ご質問や、付け足して欲しい内容などあれば、Twitterの方にコメントいただけると嬉しいです。僕の答えられる範囲で、お答えさせていただきたいと思います。

今回の【準備編】が少しでも参考になった方、次回以降の内容も読んでいただけるという方 スキ をどうぞよろしくお願いします😊


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