ヤングケアラーと呼ばれる子供達
ヤングケアラーとは、
大人に変わり、家事や家族の介護などのお世話をする、小学生や中学生といった、18歳未満の未成年の子供のことを呼びます。
2022年度に厚生労働省が全国の小学6年生を対象に調査したところ、約6.5%(15人に1人)が『世話をしている家族がいる』と回答しました。
単純に考えて、1クラスに1~2人はヤングケアラーに該当する子供がいる、ということになります。
では、誰をお世話しているのか。
圧倒的に兄弟姉妹の世話が多く、次いで母親、父親と続きます。
ヤングケアラーの子供達は、自分の家庭が他の家庭と違う、ということに薄々気がつきながらも、誰かに自分の現状を打ち明けることはほとんどありません。
自分の家庭で起こっていることの全てを、自分自身で処理しています。
学校から帰っても、家族の介護や家事に追われて、友達と遊んだり、部活したり、習い事に行ったり、と、世間の学生が普通にしていることができなくなっていきます。
今、この時、この場所、この瞬間に経験できることを、友達や同級生と共有できなくなるのです。
それは学校というコミュニティからの孤立、を意味しています。
そうなると、学校に行っても友達と昨日楽しかった事などの話題を共有できないので、つまらないと感じます。
学校に行っても、面白くない、友達と話が合わない、もう行かない、となってくるのです。
この時のヤングケアラーの子供たちのこころの叫びは、眠い、イライラ、疲れた、寂しい、学校に行きたい、友達と遊びたい、など様々です。
もし、あなたの周りにヤングケアラーかも、という子がいたら、周りの誰か大人に知らせて下さい。
周りにいる私達が、すぐ気づいてあげられる環境が大切です。
皆が幸せに生きる権利があります。
その権利を家族の介護や家事が原因で、絶対に諦めて欲しくないです。
あなたにとって今日も良い日でありますように🐶