こころのかくれんぼ 12 【入院徒然日記 ~渇きの夜~】
静かな環境と鎮痛薬のおかげで、眠っていたようだ。
目が覚めた時には身体が温まり、震えも治まっていた。
腹部の焼けつくような痛みも少し落ち着いている。
呼吸をすると胸やお腹が連動してひきつれて痛むけれど、十分我慢できる。本当にありがたい。
が、今度は身体が熱を帯びている事に気付く。術後の体温の上昇。
これもまた自然な体の反応だ。よし、生きてるぞ、わたし。
痛いなあ、と言う言葉の中でふっと意識が途絶えて、痛いなぁと言う言葉と共にふっと目が覚める。
それでも「術後急性疼痛は24時間