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「絶」でオーラは消えてない説 【HUNTER×HUNTER 考察】


 オーラを「水」に例えて言いますと

・「液体が蒸発して消えたように見えてる」だけです

・気体(オーラ)はちゃんとそこに存在している

・それに99%の念使いが気づいてないだけ、気づけたのは
 メルエム、ネテロ、ジン、クロロなど極一部だけ

葬送のフリーレンで似た概念(魔力制限)があります
これです、格下が「見えない」だけなのを「無い」と勘違いしている

(葬送のフリーレン 6巻57話 ©山田鐘人・アベツカサ / 小学館)

なぜなら、絶がオーラを消す技術だとすると
ツッコミ所がたくさん出てくるからです

① 体内のオーラはどうなっている?

例えば絶状態でピストルの弾を胴体に撃ち込まれても
内臓にオーラが充満(纏)してればある程度ガードできてしまう
それは「無防備」な状態ではないですよね

それに「体外のオーラさえ消せば、体内のオーラが滾ってても気配を消せる」
というのは違和感があります
皮膚はオーラの遮蔽フィルターなのか?

② 体外にオーラを捨てている?

これ、捨てたオーラが流れ弾として誰かに当たらないでしょうか?
それともバラバラに砕け散ってるから大丈夫みたいな?(※半分正解)
ツェリの絶シーンを見る限り、オーラを千切っては捨ててるのではなく
消しゴムをかけるように“内側に向けて”消えていってます
閉じてしまったらもう外に捨てれません、その間、沸き上がるオーラはどこに?
体内に溜まっていくとしたら①の疑問が再浮上します

③ 体内も体外もオーラが「無(ゼロ)」になっている?

これでも新たな疑問がでてきます
カウンター型の念能力です、カミーラは絶によるリスクで蘇生能力を得てますが
どこにもオーラが「無」いのに、体のどこでリスクの念(バネ)が高まってるのか?
これも体内?ナックルの言うPOP(潜在オーラ)?体のどこ?
これまた①の疑問が浮上してきます

④ そもそも念は消せるモノなのか?

生きてる限りは垂れ流しになってて
死んでも残留するようなしつこい存在なのに
ちょっと修行したら存在自体を「無」にできる違和感
もし無ではなく体内に溜めてるだけならやはり①にぶつかります

⑤ 絶の応用技【隠】

これが1番意味不明
そもそもオーラが「無」いのに、何を「応用」するのか?
具現化した念に閉じるための精孔なんてついてないはず
オーラ(1)を操作して隠してしまうなら
それは絶(0)の範疇(応用)ではないでしょう

↓これらの疑問、この記事の説によってキレイに説明できるんです↓


絶とはオーラが消えた状態ではなく、オーラが【蒸散】してる状態である
体内も体外のオーラも蒸散しているから、気配を消すことができる

しかし、見えにくくなってるだけでオーラが“有”ることに変わりないので
カルトを見つけた時のヒソカのように格上には嗅ぎ取られてしまうのである

そして、固体を剣にしたり盾にはできても
気体で殴ったり守ったりはできないように
絶は戦闘状態としては「無防備(リスク)」になってしまうのだ

とはいえ、気体でもそれはオーラであるから
カウンター型能力のエネルギーとしてちゃんと使用できる

「隠」についても、絶はオーラが見えないだけで、そこに有るから
そのオーラを操作して隠す(蒸散させる)ことができるのである
隠した(蒸散させた)オーラを肉体から能力まで延長させる技術が【隠】である
これなら絶の応用技であると、論理的矛盾なく言える

そして前述した通り、固体よりも気体のほうが見えにくいので
「気配を絶つ」ことができるし、逆に絶が甘ければ
「液体」や「濃霧」みたいな形ある念になって「敵に見えてしまう」のである

例えば「蒸気」は純度と圧力が高いほど、無色透明になる
逆に低いほど、私達がよく見る白い煙(モヤ)になる

この話をそのまま念能力者のレベルに置き換えることができる

絶は、精度が高いほど、無色透明になり格下には見えなくなる
絶は、精度が低いほど、まだらな、形あるものになって格下にも見えてしまう

事実、ふりかけられたメルエムの光子(オーラ)をパームは認識できなかった
絶や隠に関係なくオーラが微弱すぎて感知できなかった、光の粒子レベルなのだから当然である
絶を教えてたウイングなら見えるだろうか?ナックルなら?テータなら?ビスケなら?
見えないと私は思う、光子(オーラ)は確実にそこに“有る”のに。つまりこれは
格下だから「見えない」だけなのを「消えた」と勘違いして講釈を垂れているキャラが大半であるという証拠ではないだろうか?

…とこんな感じで、キレイに説明がつきます

つまり「絶(念を閉じる)」なんて存在しない
マニュアル(画一化)の都合上の概念に過ぎない
あるのはハイレベルすぎるオーラの精緻化だけって説です

ネテロは知って(見えて)たけど、教えたところで凡才にはどうしようもない領域だし
話がややこしくなるからマニュアルとして「これは絶(ゼロ)じゃ」と決めたんだと思う
マンガとしても「絶とは!オーラを絶つ技術である!」って言い切ったほうがいいし
「いや実は見えてる奴は見えてんだけど…」とか作中で誰に言わせるんだって話だろうし

冨樫先生は何重にも引っかけや秘密を仕込んできてると思いますが

その内の大きな1つがこの「絶」のカラクリだと、勝手に妄想しています

いつか答え合わせが来たらいいなー

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