念能力者はなぜ兵器を使用しないのか? (追記アリ)【H×H考察】


※「何を今さら…」って話ですが、掘り下げてみます
※ 後半部分だけちょっと新しいかもです

「携行性が悪いから」「念が強いから持つ必要ない」という意見を見ましたが
それでも拳銃などのサブウェポンを持っていたほうが戦闘で有利なのは間違いないです

それでも持たないのは、兵器を使用する“動機”に問題があるから

念能力(メイン)は「それが好きだから」使用しますが
サブウェポンは「危険を避けたいから」使用します

ならば拳銃よりマシンガン…、マシンガンよりアサルトライフル…
傭兵も雇えば安心、できれば生身より機械のほうが…という話になってくる

その成れの果てが現代における「ドローン戦争」なわけです

「なんなら兵器(こっち)がメインじゃね…?」なんて頭をよぎったらもう終わり

「じゃあ私(念)はいらないわね…」と念の女神に見放されてしまう
戦士としての念は育たず、モタリケ道に堕ちてしまうんでしょう

そもそも
念習得において武道(心源流)がメインストリームになってることが異常です
どう考えても「念で武の道を征く」なんて頭がおかしいです
「俺が念使いだったらまず理想の嫁を具現化したい」と誰もが一度は考えたでしょう
もっと便利で狡猾な、天原帝国のネタみたいな、人生が楽になるようなスキルを望むはずです
(その需要を満たしたのが“なろう”ジャンルだと思う)

そうならないのは「わざわざ危険を犯したい」というクレイジーな奴にしか
強い念は宿らないからです、だからネテロは先駆者で最強になった

保険(サブウェポン)などいらない
そんな奴はそもそもハンターになどならない

そういうことなんでしょう

……

…………

………いや、暗黒大陸編でクラピカが拳銃使ってるよね…?

これもちゃんと説明できます

今回クラピカは「他人を守る」ために戦ってます
しかも警護対象は「赤ん坊と母親」つまり弱者です

「武器でも何でも使って守り切らねば!」という強い動機に
1ミリも後ろめたさはありません、大義名分がある
弱者(+α)を守るために武器(+α)が必要になっただけ

だから兵器を使用してもクラピカの心(念)が弱まることは無かった
だから解禁したのです

それまでのバトルは結局「私的な理由」によるものでした
ハンターになりたい、念を磨きたい、ゲームをやりたい、誰かに復讐したい…
これに保険(兵器)までかけたら念が弱くなるんだと思います
だからクラピカも木刀(サブウェポン)を捨てたのではないか

逆に言えば、自分の心さえ納得できれば、何をしても念は弱まらないということ

「え?じゃあどんなクズな真似しても良心が痛まないサイコパスが最強ってこと?」

これは正直、否定できない部分があります

ジンやヒソカを見る限りは…w

ただ、サイコパスのクズってのは「自分が楽をすること」にも良心の呵責が無いため
あの手首を鈍器に変えた、殺人を楽しみたいだけの雑魚マフィアのように
研鑽する意識に欠けてるから結局はザコ止まりなんだと思います

念を強くするためにはサイコパスでも克己心が必要
ゆえに武器使用も制限される

本当に、完成されたバトルシステムだと思います

【追記】
薔薇(携行型核兵器)を使用したネテロも、人類を守るという大義名分があり
しかも本人は嫌々だったからフルパワーの念で戦えたんだと思います
少しでも「これで有利になるぜラッキー」みたいな心が芽生えたら観音様は顕現しなかったはず
自爆特攻だから元よりそんな余地は無かったでしょうが…

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