がん治療中の私らしさ:周りに気づかれず普通でいる方法
がんと診断された時、多くの方が「周りに知られたくない」と感じることがあります。これは珍しいことではなく、むしろ自然な反応です。
今回はこのような悩みを抱える方々に向けて、外見の変化への対応と周囲への公表について考えていきます。
1. 外見の変化への対応
がん治療による外見の変化は、多くの患者さんにとって大きな悩みの種となります。「周りの目が気になって買い物に行くのも、正直(気持ちが)辛いんです」というご相談を受けたこともあります。
近年では様々なサポートがあることをご存知ですか?
あなたに合うサポートを見つけていくと、外出・出勤時の気持ちが楽になっていく可能性があります。
メイクアップとウィッグの活用
専門的なアドバイス:多くの病院や専門店では、がん患者向けのメイクアップ指導を行っています。プロのアドバイスを受けることで、自信を取り戻すきっかけになるかもしれません。
ウィッグの選択:脱毛に悩む方には、高品質なウィッグが用意されています。自然な仕上がりのものも多く、周囲に気づかれにくいものもあります。
スキンケア:治療による肌の変化にも対応できる製品が増えています。専門家に相談しながら、自分に合った製品を見つけることができます。
これらのサービスを利用することで、外見の変化に対する不安を軽減し、日常生活を送りやすくなる可能性があります。
2. 周囲への公表:あなたの選択が最優先
がんであることを周囲に伝えるかどうか、そしてどこまで伝えるかは、あなた自身が決めてよいのです。
①公表の段階を作る
何も伝えない: プライバシーを完全に守りたい場合の選択肢です。
病名のみ: がんであることだけを伝え、詳細は控える方法です。
病状まで: 治療の概要など、ある程度の情報を共有する段階です。
詳細を話す: 信頼できる人には全てを打ち明ける選択もあります。
重要なのは、これらの段階を自分のペースで進められることです。
一度に全てを公表する必要はありません。
②なぜ知られたくないのかを考える
「知られたくない」と感じる理由は人それぞれです。
その理由を明確にすることで、対応策が見えてくることもあります。
仕事への影響を懸念している
家族や友人を心配させたくない
同情されることが苦手
プライバシーを大切にしたい
などの理由を言葉にしてみることで、自分の気持ちを整理できてきます。
同時に、気持ちを言葉にして書き出すことで自分の気持ちが認められた!わかってもらえた!という認識を持ちます。
コレも、人の心がいまより楽になる大切な要素なのです。
③専門家のサポート
カウンセラーなどの専門家に相談することも有効な選択肢です。
私たちは、
客観的な視点を提供
感情の整理をサポート
周りとのコミュニケーションについてのサポート
といったことが可能です。
一人で抱え込まず、専門家の力を借りることも検討するのはどうでしょうか。
まとめ
がんなどの治療中の身体の変化やスキンケアなどの悩みは多いものです。
そして治療内容や皮膚の状況などによって、できることとできないがあるのも事実です。
同時に心の状態も強く反映されます(姿勢、表情、言葉や話し方など)。
一度、カウンセラーなどに相談してみるのも1つの方法。活用してみるのはいかがでしょうか?
こちらでは、無料でお話を聴かせていただけます。オンラインで行っております。まずはメッセージでお悩みや困りごと話してみるのはどうでしょうか?
治療中は、想像とは違うことも起こりますよね。目に見える変化は特に、周りへの気遣いと共に、自分も好奇の目を感じることもあるかと思います。
がんと向き合うことは決して容易ではないです。しかし、あなたは一人ではないのです。そして、外見の変化への対応や周囲への公表についても、完璧な答えもありません。
あなた自身のペースで、あなたにとって最善の選択をしていくことを大切にしてください。
かかりつけナースカウンセラー
岡田聡子
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