がんの治療が始まりこれまでと違う日常になると浮かんでくる気持ち。 「どうしてこんなにポジティブになれないんだろう」と、自分を責めていませんか? もともと頑張り屋さんで、仕事も家庭も一生懸命に両立してきたあなた。 いつも笑顔で家族を支え、困難なことにも立ち向かってきたからこそ、今の自分の気持ちが許せないかもしれません。 でも、まず伝えたいことがあります。 「無理にポジティブになる必要はない」ということです。 無理なポジティブが心を壊す 「前向きにならなきゃ」「家族のため
癌の診断を受け慌ただしく日常が変わっていくなかで思うこと。「毎年人間ドックを受けてきたのに、どうして発見されなかったのかな」、「もしかして見落としがあったんじゃないか・・・」こんな風に思うことはありませんか? あの時の人間ドッグで発見されていれば、もしかしたら今、こんな風に苦しまずに済んだかもしれないと思うと、心が苦しくなりますよね。 これから安心して治療を続けていくためにも、医療や医療者との関係を心地よい距離感にするためにも必要なことをお伝えします。 1.人間ドッグは1
抗がん剤や放射線治療などは、心身ともに負担を伴います。副作用は治療を重ねることに出てくることが多いのではないでしょうか。 時間が経つごとに新たな症状が現れることもありますよね。まさに休む間もなく次の波がやってくる、そんな状態です。だから、「もうイヤだ」「どうして自分だけ」と思うのはごく自然なこと。 それでも、ご家族のこと、家のこと、副作用そのもののこと、あなた自身の社会復帰や予後なども考えてしまいますよね。 その時に、副作用と日常のバランスをどんな風にすると今より心が楽に
抗がん剤治療を続ける中で、一人になると突然不安が押し寄せ、息が苦しくなることはありませんか?例えば、「この先どうなるかな」、「もしこの治療がうまくいかなかったら・・・」「これ以上悪くなったら」など様々な感情があるのではないでしょうか。 治療や子育ての合間の「一人の時間」は本来なら休息のチャンス。ですが、思いがけず心が不安に包まれてしまうこともあるのです。そうすると、さらに自分を責めてしまうことも・・・。 今回は、不安が襲ってきた時の具体的な対処法と、少しでも安心できる環境
「なんだか砂を食べている感じなんだ」、「何を食べても味がしないの」、「とにかくおいしくない」これらは、これまで出会ってきた抗がん剤治療(血液内科勤務時にて血液疾患への抗がん剤)の患者さんたちの言葉です。このように、抗がん剤治療中、多くの方が味覚の変化に悩まされます。 現在は外来通院での治療も進み、仕事やお子さんのことをしながら治療を受けている方も増えてきていると思います。 日常の中で大切な食事。作るのも辛い、それでも周りを頼れない時の対応をお伝えさせて頂きます。 1.味覚
がんなどの長期治療中は、多くの方が夜の睡眠が満足にとれていないのをご存知ですか?眠れない理由は様々ですが、夜眠れないことは大きなストレスになります。さらに睡眠不足により、日中の活動にも影響が出ますよね。 集中力なども低下しますし、食欲が低下してくる場合もあります。 眠れないストレスをどう解消するか、そのキッカケになるようお伝えしていきます。 1. 眠れないことを気にしすぎない 意外に思うかもしれませんが、眠れないことを気にしすぎないことが大事。 夜眠れないことが気になると
癌などの治療中、体調がすぐれない時などは特に「本当はもっとやりたいことがあるのに思うようにいかない」、「やりたいことがあってもどうせできないんじゃないか」となる。そんなことはありませんか?実は同じような思いを抱えている方も多いと思います。 いまはSNSなども活用しやすい。だからこそ、同じ病気の人のSNSやネット情報がキラキラしてみえたりする場合もありますよね。いつの間にか比べてしまっている、なんてこともあり得ます。 そんな時はどうすると良いのでしょうか。 できない原因を
思いもよらない癌という宣告、想像していたのとは違う治療と経過かもしれない。その中で、「思うように動けない」「子どもたちのために十分なことができない」そんな思いもつねに心のなかにあり、時に情けなさや無力感でいっぱいになることもあるのではないでしょうか。 何をするにも頑張ってきたあなたが、無理なく体を動かしていけるヒントになるように。少しずつ前に進んでいくキッカケになれば幸いです。 1. 抗がん剤治療による体の変化 抗がん剤治療は標準治療と呼ばれ、一定のガイドラインにそって
がんのような診断は、突然の嵐のようにあなたの生活を一変させます。特にお子さんがいる場合や守る存在がいる場合は、その衝撃は計り知れません。「どうして自分だけがこんなことになってしまったのか」という思いでいっぱいになるかもしれません。 あなたの心がこの現実に少しずつ向き合っていくには、時間と心のプロセスが大事になります。無理に頑張ろうとしなくても大丈夫。自分を責めることなく、心のケアにつながっていくヒントをお伝えしますね。 1. 衝撃を受け入れるための心のプロセス がんとい
がんなどの治療中、パートナーがいない/仕事で家を空けがち、お子さんがいるなどの家庭の状況によっては、家族のサポートは不可欠です。特に実母の助けは大きな力となります。と同時に、親と子だからこその小言や何気ない言葉が心の重荷になることもありますよね。 心地よくサポートを受けていくためにも、心に重荷になる言葉への対処は欠かせません。その言葉のとらえ方や対処についてお伝えしていきますね。 過去の経験が現在に与える影響 幼少期からの過干渉な特に母親との関係は、現在の関係性にも大き
がんや長期治療が必要な状況にあり、「自分なんかいないほうがいいのでは」と感じてしまうことがある。もしそのような心でいるなら、孤独で苦しいですよね。 ではどうしたらその苦しみが和らぐのか? 今回は心の苦しみへの対応をお伝えしていきます。 1. 頑張ってきた自分を思い出すこと 家族のことを最優先に考えていませんか? だから「自分なんかいない方が家族のためになるのでは?」と感じてしまうのではないでしょうか。 まずは、ここまで自分がどれほど頑張ってきたかを思い出してみましょう
がん治療を終えた後の定期検査。 「再発していたら…」という不安が心を占めることは、多くのサバイバーが経験することです。定期検査までの間も、ちょっとした痛みや不調があると、「もしかして・・・」という気持ちがあるのではないでしょうか。 周りと変わらないような日常を過ごしながら、心の中では不安が消えることがない。というのは、私も患者さんから聞いていた言葉です。 日常はそれでも時間が過ぎていきますよね。 だからこそ今回は、検査の不安と向き合いながら、前向きに生活を送るためのヒントを
がんと診断された時、多くの方が「周りに知られたくない」と感じることがあります。これは珍しいことではなく、むしろ自然な反応です。 今回はこのような悩みを抱える方々に向けて、外見の変化への対応と周囲への公表について考えていきます。 1. 外見の変化への対応 がん治療による外見の変化は、多くの患者さんにとって大きな悩みの種となります。「周りの目が気になって買い物に行くのも、正直(気持ちが)辛いんです」というご相談を受けたこともあります。 近年では様々なサポートがあることをご存
がんなどの治療は、最初は頑張れることが多いかと思います。 ところが、「頑張らなければならないと思うが、しんどい。治療をやめたいと思ってしまう」となる時期もあるのです。 このような気持ちの変化は、珍しいことではないのです。 頑張り続けるって本来は難しいもの。自律神経が乱れてしまいますから。 では、どうすると良いのか? 今回の内容がそのヒントになれば幸いです。 1. 自分の気持ちを受け入れる まず、治療をやめたいと思う気持ちを否定しない。 これは自然な感情の流れだという
がんの治療の日々のなか、これまでになかった痛みが出てくる時期があります。そうすると病気の進行に加え、「痛みが辛くなってきたけれど、これ以上薬が増えるのは良くない」という考えるのではないでしょうか? ここでは痛みのケアと付き合い方をお伝えします。 これからの日常が過ごしやすくするヒントにしてみるのはどうでしょうか。 1. 痛みの理解と大切なケア痛みを我慢することは、身体的にも精神的にも大きな負担となります。 ところが、これまで多くの患者さんから、「薬の増加=悪いこと、良くな
がんや長期治療が必要な病気になると、手術や抗がん剤治療、点滴や内服が必要なものなど、一人一人の状態にあう治療を行っていきます。治療することで病気へアプローチできる一方、その治療をすることで体も気持ちも重く感じることはありませんか? 誰しもこれまでの生活があり、仕事や家庭・子育て、なかには介護をしながらの方もいるかもしれません。だからこそ、これまでの日常のバランスを保つことは難しい・・・と感じているのではないでしょうか。 もしこのような状況なら、今日お伝えする5つのポイント