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《100字詩》 握りしめたポケットの中

最後になるから

君と過ごした時間の

カタチが欲しい

写真

きっと

消してしまうから

だったら

消えてしまうものがいい

君の右手

それでいい

それがいい

この甘さも

たった10分だけ

溶けたら

サヨナラ

告げる準備は

もう

とっくにできているよ


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