心の”トゲ”と付き合う方法

あなたはこんな経験、ありませんか？

ずっと前の出来事なのに
なぜかずっと、心に残っている記憶。

それも、”良い記憶”ではなく
むしろ”嫌な記憶”。

あのとき、あの人に言われた一言。

相手は何気なく発した言葉なのに、
小さな”トゲ”のように
今でもずっと刺さっている…

そしてときどき、なにかの拍子に
「チクリ」と
その痛みを思い出す…

幼少期から残っている”トゲ”もあれば
学校や職場で言われた一言が”トゲ”に
なっていることもあります。

あるいは、親やパートナーなど
身近な人から言われたことなど…

そんな”心のトゲ”を言いかえると
”まだ消化しきれていない感情”
とでも言えるでしょうか。

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生活の中で誰しも
　● 腹が立ったり
　● 悲しくなったり
　● 悔しくなったり
と、たくさんの
（いわゆる）ネガティブな感情を
日々経験しています。

そして同時に、多くの場合それらは
日々の生活の中で”消化”されます。

心に余裕がないときや、内容や状況によって
必要な時間に違いはありますが
多くの場合、それらは”消化”できます。

でも”心のトゲ”は消化されず
とても長い間、残り続けます。

それらはおそらく、あなたにとっての
　● 考え方
　● 価値観
　● 存在意義
といった、深いところについた傷だから
なのではないでしょうか。

実は私も、妻から言われた一言で
今でも心の奥深くに残っている”トゲ”が
あります。

相手は本当に、何気ない会話の中の
一言を言っただけだと思います。

でもそれは、私の生き方そのものに波紋を
起こすものでした。

だから今でも”トゲ”として残っています。

＊＊＊

では、そんな
”心のトゲ”とほどほどに
付き合っていくための方法を一つ。

ちなみにここでは、敢えて
”トゲ”とほどほどに付き合う方法
としています。

私には、これを読んでくださっている
あなたが抱えている”心のトゲ”がわかりません。

なので、いたずらに、安易にそれを”抜こう”として
かえって心に傷を負ってしまうリスクがあることは
お伝えできません。

ですのでひとまず”心のトゲ”を抱えつつ、
それを気にせず日々の生活を送っていくための方法です。

たまに誤解されるのですが、
相手が謝ってくれたら消化できるのか
ということです。

これに関して、
相手からの謝罪は必須ではありません。

むしろそうやって
外的な原因に目を向けるのは
”労多くして功少なし”かもしれません。

なので私がお伝えしたいことは
”自分の内面に目を向ける”ということです。

過去の”事実”は変わりませんし、
相手の”ココロ”も変えられません。

相手がどういう意図で
そのとき、その言葉を発したのか。
そこを追求しても、どうしようもないのです。

それよりも
”自分の内面”に目を向けてみましょう。

＊＊＊

まず心に”トゲ”が刺さったときを
思い出して下さい。

そのときあなたの心の中では
　● どんな考えがよぎったのか
　● どんなイメージが頭に浮かんだのか
ということを、振り返ってみましょう。

そしてそのときに感じた
感情をきちんと受け止めましょう。

そしてその上で、自分に対して
”自分の気持ちが楽になる言葉”を
かけてあげましょう。

「自分の生き方が否定されたみたいで
　傷ついたんだよね。

　でも、○○も頑張ってるし、
　○○も良くなってきたし…大丈夫だよ」

そんな、自分の気持ちが楽になる言葉です。

＊＊＊

どんな言葉だと気持ちが楽になるのか。
それは人それぞれ異なりますので、
個人の作業が必要となります。

そして大切なこと。

”心のトゲ”に向き合う作業は、かえって
心に負担を生じさせるリスクもあります。

ですので少なくとも、
心に余裕がないときは安易に取り組まないで下さい。

そしてもし可能なら、気持ちが落ち着かなくなったり
動揺してしまったときに支えてくれる人が
身近にいるときに、取り組んで下さい。

＊＊＊

そして最後になりますが、そもそも
必ずしも”心のトゲ”に直接向き合わなくてもいい
ということも、ぜひ覚えておいて下さい。

確かに、程度の差はあって、
その”トゲ”が日常生活に大きな支障を来している
場合もあるでしょう。

それくらいの”トゲ”なら先にお伝えしたように
一人で取り組むことはリスクが大きいです。

その場合は専門家や信頼できるパートナーと
一緒に取り組む必要があります。

そしてもし、
「気にはなるけどそれほど大きくない」
くらいの”トゲ”であれば、
敢えてそのままにしておいてもいいのです。

あなたには、もっとたくさんの
　● 良いところ
　● できるところ
　● ポジティブなところ
があるはずです。

そこを伸ばしていくことで、相対的に
”心のトゲ”を気にしない生き方をする
ことだって、十分に良い選択肢なのです。

＊＊＊

ここまでお読みいただき、
ありがとうございました。

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