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思わぬ副産物をもたらした「編集部キャラ化」の話

はじまりは、編集長のこんな一言からだった。

「ライター通信の、漫画コーナー描いてみる?」

前提をちょっとお話しすると、わたしは「コノビー」の編集をしていて、コノビーは育児漫画コンテンツがとても多い。

その漫画ライターさんたちに向けて編集部が毎月発行しているのが、ライター通信。もう1年以上続いている。

目的はいろいろあって、コンテンツの方向性や編集部が今考えていることを伝えしたり、編集スタッフってどんな人がいるの?ということを伝えたり、など…。

ライター通信の中で描かれている漫画コーナーとは、最初編集長が「もっと編集スタッフを知ってもらおう」と始めたものだった。

↓実際の編集長が描いた漫画

なかなかコレが、ライターさんに大好評!

毎月ライター通信が発行されると、ライターさんたちから続々とコメントが。

このシュールさと独特なオチのつけかたはとても編集長らしいし、編集部の雰囲気もしっかり伝わってる。個人的にも楽しみにしていたコーナーだった。

その漫画コーナーを「引き継ぐ」という話は、ちょっと荷が重いな…感じつつ、もともと描くことが好きだった私は、チャレンジと思ってやってみることにした。

そして第一回目(ほぼ実録)

という経緯で「編集部を野菜にキャラクター化する」ことを始めたのだ。

ちょっと前に描いた漫画は、非常にお恥ずかしいが、この取り組みがもたらした副産物がある。

コミュニケーションの変化

全国にいるライターさんとは、普段メールや電話が多く、顔を合わせる機会も少ない。

そんな中で、編集部を知ってもらい、親近感を持ってもらうためには?と考え、編集者の人となりが分かるエピソード、あえて普段は話さないようなエピソードなどを紹介している。

↓編集スタッフの夫との馴れ初め編(一部抜粋)

「ライターさんに編集スタッフの何を知ってほしいか?」という視点で漫画コンテンツを考えたことで、

「じゃあ自分って何を知ってもらってたっけ?意外と自己開示してないかも…」と、ライターさんとの普段のコミュニケーションにも、振り返る機会となった。

また他の編集者から聞いた話だが、担当が変更になった際「○○さんって、キャベツの方ですか?」と言われたそう。

これまで会ったことがないライターさんにとっても、キャラ化によってそれぞれの編集スタッフを認識してくれることも発見だった。

解像度の変化

これまでも漫画やブログなど、比較的多く読んできたつもりだったが、素人ながら自分で描くようになってから、「フォントの種類」「背景色・柄の処理」「線の色・種類」「セリフの位置」「吹き出しの形」…などなど、細かいところは挙げればキリがないが、みんなどう描いてるんだろう?ということに着目し、みる解像度が上がったように思う。

↓背景がまっさらだった初期に比べ、背景処理をするようになった4回目(笑)

それを知ることで編集時にみるポイントも広がり、またライターさんとのコミュニケーションも変わってきたと思う。

「編集」と「描くこと」の大きな違い

一番、自分で描いてみて実感したのはこれだった。

頭では分かっているつもりだったけど、手を動かしてみて気づいたことだった。

こんな大変な作業を、普段ライターさんたちは定期的にやってくれているのか…と感動すら覚えるほどの作業工程。(もちろん私が不慣れで作業効率が悪いというのは、いったん置いといて)

ライターのみなさんが貴重な時間を割いて、プロ意識をもって、一つひとつのコンテンツをつくってくれてるんだ…

と、よりライターさんへの感謝と、リスペクトが非常に高まった。

本当に、日々感謝です。

なので、ライターさんとのコミュニケーションに「編集者のキャラ化」意外とオススメです。

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