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「こどもロケット教室」を初開催!「自信」をつけるには「不安」が必要だった理由。

11月20日に初の主催イベント「こどもロケット教室」〜自作ロケットを、本物の飛行場で飛ばそう〜を開催しました。

大分県内だけでなく福岡からもお越しいただき、未就学児から中学生までの子どもたちとその保護者、そして運営スタッフの総勢100名近くで、ロケット打ち上げを体験することができました。

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今回のイベントは、北海道で民間ロケットの打ち上げに挑戦している(株)植松電気の植松努さんが開催している「ロケット教室」を、ここのねの近くにある大分県央飛行場で飛ばしてみたら特別な体験ができるのではないか?と企画したものです。

やったことないことはやったことある人に聞いてみればできる!

植松さんの講演会で教えてもらったことを忠実に守り、ロケット教室の普及団体である認定NPO法人くさつ未来プロジェクトさんにイベント運営に協力いただきました。さらに大分県央飛行場の全面バックアップもあり、自作したロケットを本物の飛行場で打ち上げるという体験が実現したのです!

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すっごい楽しかった!また飛ばしたい!次はいつやるの?とたくさんの喜びを子どもたちから聞くことができ、ここのねスタッフ一同、こどもロケット教室を開催して本当に良かったと心から嬉しく感じています。

「自信」をつけるには「不安」が必要だった理由

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「こどもロケット教室」の開催はいまから7年前、代表のこうちゃんがまだ大学生だった頃から始まります。

あるイベントの基調講演で植松努さんのお話を初めて聞きました。聞こえてくる言葉一つ一つにあそこまで大きく頷きながら話を聞いたのは、植松さんの講演が初めての経験でした。

その植松努さんが、なにやら福岡大学で講演会に来るらしい!「ここのねを始めたばかりだし何か刺激になるかもしれないな…これは行こう!」と即決し、車を2時間半走らせました。

笑いあり、涙あり、植松さんが発するひとつひとつの言葉に、うん!うん!と今回も大きく頷きながら講演会は進みます。そしてあっという間に100分の講座が終わり質疑応答の時間になりました。

さすがの植松さんの講演会。大学生も含めて500人以上のお客さんがいます。さっきまで「これと…あれと…どれを聞こうかな!」なんて悩んでいたのに、いざその状況になると、急に「こんな自分が聞いていいのだろうか?」なんて不安になる自分がいました。

しかし、質疑応答の時間は刻々と流れ、ひとりまたひとりと質問が進んでいきます。

「ではあとひとつふたつの質問でおわりしたいと思います。」

「……ハイっ!」

「はい、そこのいちばん前の白いシャツの人」

勇気を出して手をあげてみました。そしたらたくさん質問したい人の中から当ててもらえたんです。

大分で新しい学校を作っています。新しい事業を立ち上げるときに植松さんが大事だと思うことはなんですか?

そう質問をすると植松さんはこう答えてくれました。

「新しい学校は、これからの時代とっても必要だよね。質問に対して、僕が一番大事にしているのは『知ってもらうこと』です。すごく大事なことをされているし、必要としている人はたくさんいると思います。だからとにかく知ってもらうことですよ。でも、もしかしたらこの中にも一緒にやりたいって人がいるかもしれないから、仲間が見つかるかもしれないね。質問をしてくれてありがとう。あっ、あとロケット教室やったらいいですよ!」

ちゃんと喋れたわけではなかったのに、すごくすごく丁寧に、そして温かく質問に答えてもらったことに涙が浮かびました。

それから2年後、植松さんからのアドバイスを実行するべく、ここのねで「こどもロケット教室」を開催することになりました。

「今日はみんなに本物のロケットを作ってもらいます!」

植松さんが動画の中で子どもたちにそう伝え、子どもたちは目をキラキラさせながら、紙製ロケットを制作していきます。試行錯誤しながら一生懸命ロケットを完成させる子どもたち。

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「私だけのロケットにするんだ!」と絵や名前を書く子もいて、できたことへの満足感が溢れ出ていました。

そんな子どもたちが、の発射に近づけば近づくほど、

ロケット打ち上げ前

「パラシュートがちゃんとでるかわからないから不安…」
「えぇ…こわいよぉ…」
「発射のボタンを押したくない…」

あんなにロケットの発射を楽しみにしていたはずだったのに、だんだん不安な表情に変わっていくのです。

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そして、いよいよカウントダウン。不安な表情は最高潮に…

3・2・1…はっしゃぁーーーーー!!!!!

ロケットは40m上空へ飛んでいき、パラシュートがパッと開きます!

不安から一気に解放され、一生懸命ロケットを拾いにいく子どもたち。その姿を周りで見ていた保護者の人からは拍手が巻き起こっていました。

「とれたー!!!!」

ロケットを抱えて戻ってくる子どもたちの姿は安心しきっていたのです。

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その姿を見て、植松さんの講演会のある言葉がフラッシュバックしてきました。

『ロケットが飛んでいくとすっごく嬉しいです。もう何回やってても、泣くほど嬉しいです。なぜ泣くほど嬉しいのか?それは泣くほど嫌だからです。打ち上げしたくないです。だって失敗するかもしれません。しかも自分の失敗で他の人の頑張ったことを全部パーにしてしまうかもしれないんです。だから打ち上げる前は全員が責任の重さで真っ青になって吐きそうになります。でもカウントダウンは止まらないんです。そしたらロケット飛ぶんです。すると最初にホッとするんです。次に嬉しくなるんです。そして仲間に感謝できるんです。』

僕が講演会で質問をするために手を挙げたように、ロケット教室で発射ボタンを押したあの子のように、新しい挑戦をする時はとても不安になります。できれば辞めてしまいたいとも思います。でもその不安と挑戦はきっと2つで1つなんだと思います。

不安の先に自信が待っているのかもしれません。だったら不安になるのはいいことなんです。

「やってみたい!」「知りたい!」

どんな子どもだって、最初は挑戦したい気持ちでいっぱいです。だからこそその燃料に火をつけてあげることがここのねや大人の役目なのかもしれません。それをロケット教室では作ることができた気がします。

その繰り返しによって、きっと子どもたちはだれかの挑戦を笑う人ではなく、応援できる人になると信じています。そしたら人と協力し合えるようになって、もっと大きな挑戦ができるようになっていくんです。

「ここのねは挑戦する学校だ〜!!!」

スタッフななっぺはキャンプの時子どもたちに熱く語っていました。これからもここのねは、子どもの「やりたい!」から始まる学びをめいっぱい一緒に楽しむ学校でありたいと思います。

そしてまた、ここのねに通っていなくても体験できるロケット教室を開催します。

目標は、大分県内の小中学生全員にロケット教室を届けること!

教育委員会・教職員・PTAなどの学校関係者、ロケット教室を子どもたちに届けたい企業の皆さま、ぜひご連絡をいただければどこでも開催しにいきます!ぜひ一緒にロケット飛ばしましょう!

最後に

今回開催にあたっていろんな人のご協力があってイベントを開催することができました。

*ロケット教室を全国でも開催できるようにしてくださった(株)植松電気 植松努さま、伊藤さま・UniZoneの皆さま
*たくさんのアドバイスをいただいたKMP(認定NPOくさつ未来プロジェクト)の堀江さん、草川さん
*前例のない空港利用を「面白いアイデアですね!」と快くOKしてくれた大分県央飛行場の大野所長
*駐車場問題を解決に導いてくれた大野公民館・大野支所の皆さま
*参加してくださった子どもたちとその保護者の皆さま
*イベント告知・プレスリリース文章を担当してくれた鹿島さん
*チラシ制作してくれたAPU「JYORO」のマリナちゃん、セナちゃん
*チラシ配布のお手伝いをしてもらったここのね保護者の皆さま
*学校でのチラシ配布をしてくださった各教育委員会・学校の先生方

皆様のおかげで、数えきれない笑顔が溢れたイベントになりました!

そしてなにより、代表こうちゃんの「やりたい!」に最後までついてきてくれたここのねの仲間!3人がいてくれたおかげで、ここまでやり切ることができたよ!

みんなみんな、本当に本当にありがとうございました!!!

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****シェア拡散大歓迎です****

☆ここのね初のクラウドファンディングに挑戦中!

SNSで応援メッセージを添えてシェアいただけるだけでもとてつもない力になります!
もし資金面で協力できるよー!という方がいましたら、下記の方法のいずれかで応援していただけるととてもとても嬉しいです。

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ここのねに在籍している12人の子どもたちが、すくすくと育っていける環境を一緒に作っていただけないでしょうか?

みなさまのお力をお貸しください!

ここのね自由な学校は日本の法律上、公的な支援が受けられません。それは回り回って子どもたちの経済負担に重くのしかかっています。ここのねを「誰でも通える学校」にするため、ご支援をよろしくお願いいたします!ご支援いただいたお金は、給付型奨学金や施設設備の充実等に利用させていただきます!