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選択肢があるということ。

 小学生のお子さんがいるご夫婦がここのねに見学に来てくれた。以前一度だけお会いしたことがあったご夫婦。お子さんが学校に行かない時期があったけど、今は元気に学校に通っているとのことだった。

 まずはじめに、私たちの学校が大事にしていること、子どもたちの一日の過ごし方、カリキュラム、学び方についてなどなど、資料をもとにスタッフの山下が詳しく説明をさせてもらった。

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(ここのねのカリキュラム)

 ひと通りご質問に答えたあとは、お子さんの様子を聞いた。

「なんとなく学校に行きたくない」

 そんな風に言ったお子さんに無理やり「学校に行きなさい」ということはしなかったというお二人。理由を尋ねると、

「大人でも入った瞬間に『なんかここの空気感が嫌だな。合わないな。』って思うことがありますよね。子どもたちは大人より敏感にそれを感じると思うんです。」

 とお父さん。子どもさんの気持ちを一番に考える姿勢が素敵だなぁと思った。

選択肢があるって大事ですよね。以前は選択肢がなかったから、家にいたけど、色んな場所が選べたらいいなと思って。大人ができることって『選択肢を探すこと』…それくらいしかないんじゃないかなと思います。それが、ちょっと先に生まれている大人にできることだと思うんです。」

 今は元気に通っているお子さん。でも、いつ「学校に行きたくない」というかわからない。だから、選択肢をもつために見学に来た。
 
 お二人のお子さんをまるごと信じる気持ち、子どもたちが好きなことを思いきりできる環境を探したいという気持ちがすごく伝わってきた。そして、自分たちを「子どもたちよりもちょっと先に生まれてきただけ」と表現すること自体に、その人の価値観、生き様が表れているなぁと感じた。

「ところで、3人はもともと知り合いですか?」

 お父さんからの質問に、3人の出逢いから、この一年間の怒涛の日々(笑)をみんなで笑いながら話した。

 「ここのねはいつでも未完成」だから、これからも子どもたちにもおうちの方にもみんなに関わってもらい、一緒に創っていきたい。最後はそんなお話をしながら、「またいつでも来てくださいね」とさよならした。

 子どもたちの居場所は、学校でも家でもいいし、ここのねみたいな場所であってもいい。もちろん1つでもいいけれど、いくつかあったら最高だなと思う。

 この場所が誰かの心休まる居場所の一つになれたらいいな。そんな風に思った。

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