学生時代のような恋は出来ない

何をするにも遅すぎることはないとはいうけれど、若い時の無謀で向こう見ずな価値観のもとに成り立っていた事はもう出来ない。

学生時代の恋なんてのは、好きな人のちょっとした仕草に惚れ、勇気を出して告白し、実ったり散ったり、デートなんかも限られた予算でコースを考えたり、手を繋いでいいのかと死ぬほど悩んだり

そんな悩みや妄想を友達同士で言い合ったり、ふざけ合ったり

大人になると、そんなことはできない。

恋人とのデート

これだけで

下敷きとなっている価値観の厚み
そしてそれをどこまで共有し許容できるのか
互いの年齢とそれに合わせた身につけているべき服装
及び身につけているべきTPO
青天井の予算
結婚への視野、展望の違い
周りから見た時の振る舞い


手を繋いで、他人なんか気にせず、自分たちの世界に浸り、馬鹿みたいに生きる。

そんなことはもう出来ない。

何をするにも遅すぎる事はない。

けれど、学生時代のような恋はもう出来ない。

若く、めちゃくちゃで、それでいて自由を掴むことを許されない、そんな中でももがき続ける。

学生時代にあるめちゃくちゃなパワーはもう手に入らない。