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拠点は実践援助を求められる場所であり支援員の育てる場でもなければ若手の介護の場でもない

みなさまこんばんは。
ましこと言います。

わたしはパラレルワーカーでいくつかの仕事をしているのですが、今は大きく2つ、1つはベビーマッサージ教室の運営、そしてもう1つ今一番注力しているのが、自治体が運営している地域子育て支援拠点の専任職員の仕事です。フルタイムで平日は毎日地域子育て支援センターに勤務しています。

今月からACSAの認定ベビーシッターの資格取得を目指し、講座の受講を進めています。地域子育て支援センターの職員が受講する国が定める「地域子育て支援拠点事業」という研修を受けた保育士や保健師など国家資格をお持ちでない支援員さんのスキルアップにオススメです。

実際に受講してよくわかりましたが、内容は産後ケアや一時預かり小規模保育、そして居宅訪問の基礎研修なので、子ども達の「個」を見る能力が高くなると思います。近いうちにおすすめポイントをまたここでも記録したいと思います。

今日のテーマは「拠点は実践援助を求められる場所であり支援員の育てる場でもなければ若手の介護の場でもない」です。

最初に誤解をされないように申し上げたいのですが、これから書き出す内容は、個人を特定するものでもなく、批判したいために書いている内容でもありません。

実践援助の場では、様々な支援員がいるんだなと、温かい目でぜひご覧頂きたいと思います。


地域子育て支援センターという場所は、元々保育士や保健師、教員など、国家資格者が中心となって運営していました。専門学校、短大、4大で乳幼児の発達、生活と遊び、保健、実習など時間と対価を費やして現場に就いた位子どものエキスパートです。ちなみに保護者支援は学ぶ場所に寄りけりのようですが、講義のコマで机上論でちょっとあるくらいだそうです。

そして皆様ご存じの通り、昨今の教育保育現場の人材不足から保育士さんらを現場に戻すための策として、子育ての経験があり、国の定める初手研修を受けた者であれば従事できるという条件に変わり、現在に至ります。

利用者さんの来所目的は様々で、ひろば(親子の遊び場)の機能を求めてくる人、乳児との時間を消化しきれず誰かと話したい人(産後ケアの通所のイメージ)、専任の職員に聞いてもらって安心したい人(承認や需要のイメージ)、食べない、飲まない、話さないなど(育児相談)日々、多種多様な会話があります。

それらに答えるためには、相応のスキルと経験が必要です。

わたしは16年の基礎がありますが、それらはベビー教室やファミリーイベントなどを通しての保護者対応と0-1歳児の成長過程の学びという経験なので、支援センターの職員としては、今も拠点の実践援助で積み上げている最中です。基礎というカードを持ち入職しているのですが、それでも足りないことが山ほどあって、昨年は余暇はほぼ書籍と講座受講、そして制作に時間を費やしました。

本当は何もしなくても適当にやれる現場です。

入職時の見た景色は、それを実証していました。

でもわたしは、子育ての解を求め、挑戦者としてその場に立っています。異業種ですがそれまでの職位を捨て、今の拠点にいます。そんな状況下で挑戦し続ける同類項の人を見つけることは非常に厳しいのですが、それでもわたしの挑戦し続ける本気の様子に触れ、一部の年上の保育者の方々は緩やかに承認してくださり、助言してくださいます。

そのことだけが本当に心の支えです。

今日はなんかホンネばかりでお目汚しな発言もあるかもしれませんが、もっとよい対応を、もっと楽しい企画を、もっとみんなが子どもを産んでよかったと一瞬でも思える時間をと追及し続けることは、個のスキルアップはもとより、チームを強くすることだと確信しているので、わたしは学びの手を止めません。イベントも、講座も、座談会もどんどん打ちますし、そのために必要な行動力と説得力、そして追加で学ぶ意欲もあります。

ところがここが人間臭いハナシなのですが、わたしは凡人なので、どうにもチームの目標値の低かったり、例えば親子イベントの達成度が自分は30点という評価に、練習通りやりきったと100点を出されると、なぜ?その根拠は?みんなお通夜でしたよ、と声を上げてしまいます。

わたしの目的地は、2年前も今も同じ「子育て支援の解」です。

自分の目指すところは支援員のプロフェッショナルですが、エンジンを2年目の現在、かけたかったところでしたが、残念ながらギア全開は見送らざるを得なくなりました。

目的地が大きく違うことに気づきました。

経験を補うためには練習が必要で、練習は結果を必ず出すのでどんなに同じことを何度もやらされて嫌な気持ちになっても演目にシナリオを用意してその通りにやってみることはとっても大事だと伝えています。まずは練習あるのみ、シナリオを作ってその通りに演じる基本をと指導しているのですが、そこには自分なりのシナリオその通りにできて初めて子ども達の予期せぬ行動や、ねらいに気づき、修正を加えていく、自分が常に満点ではないことを知ってもらいたいと思って指導していましたが、どうやら目的地が違うようです。

シナリオ通りにできました、今日はみんなじっと見てくれました、よくできました。という振り返りを聞いたとき、正直自分の目指す領域にはチームとして届かないことを確信ました。経験の乏しい支援員が練習の場でその通りできたとことを是とし、参加者を置き去りにしている現実は、支援の場ではなく、実習の場として考えていて、できていないことができました、要は大学や専門学校の学びの場、または幼稚園や小学校と同じような達成感の感覚なのかもしれません。

気持ちの整理に時間をかけるのも惜しいので、即時に切り替え、諦めることとやめることをその場で決めました。

講座については今後はシナリオ通りに不満そうにせずしっかり練習してくださいとお願いしました。そして様々な拠点事業の講座のわたしの自分の達成度を求めないけれど、これ以上下げることはできないとお伝えしました。

この日の自己採点は30点対100点でした。


自己実現の場なのか、利用者の良質な経験の場なのか

答えは明らかで、渋い表情になりつつありますが、これが福利厚生で担保される現場の現実なのかもしれません。


拠点は、子育ての初動という育児で最も重要な時期の母子を包括する場所であり、仕事ができない人の介護の場ではないことを、言葉にできないもどかしさもありますが、でも本当は、牧場の牛になり切れない自分がはじかれる立場なのでしょう。

最近続けてましこ先生はずっとここにいてくれますよね?と聞かれることが増えてきました。

何かを察するのかな、そう思わせてごめんなさい。
うっすらこのnoteに気づいている人もいると思います。
みんなありがとう。

わたしなんかに本当にもったいない言葉で、本当に嬉しいです。
みんなで笑って泣いて、楽しい思い出たくさん作りたいですね。

わたしの願いは、ママも赤ちゃんも、目の前を通り過ぎた人だけでも誰一人欠けることなく育ちあがること。
もうそれだけです。

今日は仕事ができない介護牧場が悪いわけでもなく、目標値が高すぎる自分が悪いわけでもないけれど、交わらない現実もあるというお話でした。

最後まで読んでくださりありがとうございました。
寒い夜ですが温かくして楽しい週末をお過ごしください。

ましこ

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