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「祈りのきっかけ」を扱うショップ、ここかしこが8年目になりました。


みなさまこんにちは。ここかしこです。このたびnoteを始めました。どうぞよろしくお願いします。

ここかしこは、2012年9月、「いのり」にまつわるものに特化したwebショップとしてスタートしました。今年で8年目を迎えます。

8年の間に、変わったこと、変わらないこと

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私たちの運営は少しだけ複雑です。

経営の母体は100年超の歴史を持つ富山県高岡市の神仏具問屋企業。そして企画系のワークは全て東京の混成チームが行っています。

東京混成チームを構成するのは、デザイン、バイイング、プロデュース、小売店経営、web設計、教育、コンサルなどを生業とする、30代から40代のフリーランサーや小さな会社の経営者たちです。

ここかしこ立ち上げからの8年間、メンバーそれぞれのリアルライフには大小様々な変化がありました。

子供が産まれた、事業を拡張した、猫を飼った、手術をした、新たな土地へ引っ越した、TVにでた、大切な人を亡くした、生涯の習い事に出会った、などなどなど。

みんな一緒に8つ歳を取るあいだに、良い事も、そうでもない事も、ごくふつうにありました。振り返ると、それぞれの場面で、ここかしこの合言葉=「モノのチカラで気持ちをUPする!」を、まさに体感してきたように思います。

「モノのチカラで気持ちをUPする!」とは、お気に入りのモノにライフを助けてもらうことです。

ここかしこは、生活に無くてはならない必需品を扱っているわけではなく、かなりニッチで「使う」という概念からかけ離れているモノもあります。

商品に共通しているのは、喜びを倍にしたり、悲しみを癒したり、何気ない日常への感謝を思い出させてくれたりするモノ。ということ。

モノづくりの周辺を生業にする我々にとって、そういうモノを作りたい、関わりたい、という「欲」は、最高に単純で明るいモチベーションです。

自らの「欲」を追いかけてきた結果、沢山のアーティストさんや職人さんの1秒1秒の熱と善意の積み重ね、つまり「愛」、にたくさん気づくことができました。

そんな風にして生まれたオリジナル品や、魅力に惚れ込んだセレクト品の数々に、メンバー自身が大いに助けられた8年間でした。


なくても生きていけるけど、あると支えになってくれるもの

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出張に出かけるときや、慣れないチャレンジのために家を出るときに、「このままの私で、このままの家に帰ってこられますように」というような思いがふと頭をかすめることがあります。

ありがたい仕事にも守るべき家族にも、毎日の慌ただしさが勝ってしまって、不安というほどのものが入り込む余地すらない。というか、ある意味どの瞬間も常に不安でしかないのかも。けれど、ほんの0.1秒ほど、玄関から見える家の中の風景を目に焼き付けて、よし、と丹田にチカラをいれるような感じです。

いつ、どこでどんな事が起きるかわからない日常において、誰しも、小さな覚悟のような、静かな祈りのようなものを、少なからず抱いているのではないかと思います。

ここかしこでは、「祈りのきっかけ」を扱っています。

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なくても生きてはいけるけど、あると支えになってくれるものです。

目的がはっきりした明快な道具なら、大抵もう持っているか、ワンクリックで買えるところにあるでしょう。けれども「祈りのきっかけ」は、人それぞれで、そういう商品名やコピーではなかなか売っていません。

もう十分持ってます、間に合ってます!という方もきっと多いはず。
「3つの頃から大事にしているちょっと臭うぬいぐるみです」「朝焼けの空です」とか、色々あると思います。

でももし、あなた自身のために、そして大事なあの人のために、
なにか見てみようかな、とお気が向いたら、ぜひお店に遊びに来て下さい。

(ほぼ)すべての商品を、ギフト包装できます。


オリジナル品はこうして作ってます

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ここかしこの商品ラインナップは、
セレクト品が半分、オリジナル品が半分、で構成されています。

セレクト品は、企画メンバーのお友だち作家さんの作品や、周辺のお仕事仲間がデザインしたアイテムなどから、ここかしこの精神と共鳴する部分に惚れ込んで選んだもの。

オリジナル品は、メンバー自身が企画し、デザインやプロデュースをして、作り手さんと一緒にあれこれ考えて作り上げたものです。

ここかしこオリジナルのひとつに、雲棚があります。

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寺社のお札をお祀りするための、雲の形をした木彫の作品で、神棚ならぬ、雲棚という造語を商品名にしました(ここかしこの登録商標です)。2012年の立ち上げと同時に販売を開始し、依頼続けてご好評を頂いています。

ここかしこの精神を代弁してくれるような、どこか懐かしいけれど新しい、ホンモノだけれど自由な、小さな革命的なものを作りたくて、タブーを畏れつつも、デザイン画のような図面のようなイメージスケッチをいくつか描いて、寺社仏閣の木彫荘厳を400年以上に渡り担ってきた伝統工芸・井波彫刻の彫刻師であるHさん、Oさん、組合のSさんにご相談に行ったのが始まりです。

デザインや機能、飾り方のイメージや佇まいのセンスの面で譲れないこだわりをお伝えするうちに、アーティストであるお二人のテンションもどんどん上がって、アイディアがどんどん現実的な形になって。

もう10年近く経つにも関わらず、鮮やかに思い出せる、よい「気」のこもった素敵な打ち合わせでした。

「雲棚」の誕生秘話やその後の苦心のお話はまた別の機会に、記事にまとめますね!(後日加筆した「雲棚」の記事はこちら

どんな商品も、独りよがりにならないために、「作り手の方との共鳴が起きること」をゴーサインの条件にしています。

そして、「商品にする」ということは、衣食住どんなジャンルでも、思いついてファーストロットを作るというだけではダメで、いかに真摯に「作り続けるか」が肝心ですよね。

特に、人の手によってそのほとんどの工程がなされるものは、進化しながら「作り続ける」ことの中にこそ、真価があると言えるかもしれません。

イラストレーターのトヨクラタケルさんと作った「ソフト神棚は、もの凄い手間のかかる高原価率のアイテムです。

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にも関わらず、トヨクラさんからは、産みの苦しみの間も増産期に入った今も、ただの一度もマイナスコメントを貰ったことがありません!

こんなのがあったらおもしろい!という共鳴と、自由な発想であってもきちんとした佇まいのものを作りたいという線引きが、何より信頼感を産み、作り続けることのエネルギーになっています。

「ソフト神棚」の誕生秘話は、トヨクラさんが、ここかしこにコラボを持ちかけられたアーティスト側の視点からnoteに書いてくださっているので、是非ご覧ください!

これからのこと

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2020年9月、ここかしこは満8歳のお誕生日を迎えます。

末広がりの八周年を記念して、ますます楽しくて自由で新しいオリジナル商品をお披露目していく計画で、サイトのリニューアルも含め、目下準備中です。

そして、このwebショップを、もっと色んなクラスタの人たちと、共通の「祈りのきっかけ」というテーマを通じてコミュニケーションが取れるような場所にして行きたいとも考えています。

同じ時代を生きるもの同士、いろんなアイディアで、それぞれのライフを応援する仲間でありたい・・というか、好みのアイディアには積極的に乗っかって行くのが楽しさ倍増のコツだろうなと思います。

自分からは敢えて観ないジャンルの映画をなんとなく友達に付き合って見てみたら意外とハマった、みたいなことがあるように、色んな方向から、
「縁起がいい」とか「語呂合わせがいい」とか、アガルようなことを知りたいし、シェアしたいです。

「ここかしこ」とは、ここにもかしこにも、手を合わせたくなる対象ってたくさんあるよね、人も、ごはんも、景色も、神も仏も、みんな、とにかく、ありがたいよね、そんなメンバーの会話から決めた名前です。

コンセプトについて難しいことを色々考えた挙句、無邪気で単純な「感謝」に行きついて、とてもしっくり来たのを覚えています。

敬うべきものを敬い、畏れるべきものを畏れつつも、自由に、明るく。

ご一緒になにかできそうかも?と思っていただけたら、いつでもご連絡ください。




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