ダンジョン飯4話に学ぶ「生物多様性」

昨日の続き。今度は「生物多様性」についてドワーフが語るシーン。

ドワーフが、ダンジョン内のトイレから、糞尿を汲み取り、肥料として土(ゴーレム)に撒いていることを知った主人公。

なぜ、ここまで迷宮での生活にこだわる?
自給自足なら地上でもできるだろう。
狩りをする方が楽だと思うことはないのか。

ドワーフは答える。

そうなれば、ほかに誰が迷宮の便所を管理する。
誰が便所に落ちたゾンビを取り除く。
誰が倒れたゴーレムを起こしてやれる。

10体いたゴーレムも、いまや3体だ。
ゴーレムがいなくなれば、階下の魔物がここまで上がってくる。
その魔物に追いやられた魔物は別の場所に入り込んでしまう。
それがまた別の魔物を…。

こうなると、ここはもはや別の場所だ。
歩くことも狩りもままならん。
ダンジョンも畑も一緒だ。
働かずして、恵みを享受することはできん。

なによりここで育ったものを食べ、自らもダンジョンに分け与える。
そうして暮らしていると、ようやくこの迷宮の中に入れたように思える。
それが嬉しい。

その言葉に感銘を受ける主人公。

私も感銘を受けてしまった。

循環の中で与え合う共生関係

「生態系を壊さないためには、生物多様性が大切だ。」という話がある。

大切なのは、循環していること。
そして、共に支え合って成り立っているということだ。

人間同士でもそうだし、
動植物から微生物、あらゆる生態系が生かし生かされ合って
この世界は成り立っている。

自然を支配・征服・管理しようとしてきた人間の歴史。
その成れの果てが、地球沸騰化に伴う災害などだ。

昔の人々は自然と共生してきた。
日本の里山では、人が生きるのに必要な分だけ耕して、
循環型経済と自然との共生が成り立っていた。

欲望の資本主義に終わりはないから、
いまこそ持続可能な循環型社会を考えないといけないね。

どこかに無理をさせると、回り回って、自分たちに返ってくる。

その全体の仕組みを理解して、ダンジョンに住む一人として、自分ができることをやっているドワーフさんは、本当にすごいなと思ったのでした。

ではまた!

しゅんたろう


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