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マルチタスクをやめてみよう!

以前、自分の記事でこんなことを書きました

主婦だって、家事はマルチタスクでこなしているし、
使い方によっては、いいじゃないか!
出来たほうがいいんだ!
みたいな。
ちょっと、偏った記事を書いていました。
お恥ずかしい。

職場では、自分より若い世代と仕事をする機会が増え、自分が全盛期だった時代は(あったのか?)大昔のことになってしまっていて。
そのやり方は、全く通らないし、若者のPCスキルには歯がたたない。
それはすでに5年くらい前から感じていたことで、タイピングに限って考えてもなぜあんなに速いのか。速く打つということは、技術的なスピードだけではなくて、頭の中も同時進行で動いているはず。
それがなんだか歯痒くて、悔しかったのです。
同じ入社試験を受けて、彼らに出来て私に出来ないものはないだろう、とよく分からない意地みたいなものをはっていました。

昔から、「ながら」作業が得意だった(と信じていた)私は、一つずつの時間は遅くても、一度にまとめてゴールを切り、それが皆より速いか同時くらいだったので、問題がなかったのです。
しかし、それがうまくいかなくなってきた。
さらに、スピードは遅いわ、中途半端になるわ、やりながら色んなことが頭をかすめて、集中できなくなっていました。
そう、悪循環です。頭を色んなことがかすめるので、さらにスピードが落ちてしまいました。
どうやって脱却していいかも分からず、終わらないタスクを、またもマルチタスクで終えようとしていたのです。

考え直すきっかけ

ある日、上司に「マルチタスクができない」と言われました。それは、上司のことで、「あ、そうですか」と適当に返していました。
IT系の出身で、仕事も速く、能力も高く、非常に優秀な方なのです。
その時は、優秀な彼にも苦手なことがあるんだな、ってくらいにしか考えていませんでした。

そして、かれこれ10ヶ月以上が経ち、年度内の仕事も大詰めを迎えている中、その上司や周りの人たちは、複数のタスクが押し寄せてきても、サクサクと仕事をこなしていました。
生産性でいえば、私は彼らと比べて10分の1程度しかできていませんでした。

この差は何かと考えた時に、タイピングのスピード、経験値の差、も考えました。
しかし、何より決定的なのは、集中力だと気づいたのです。

集中力が上がれば、生産性が向上すると言いますが、どういうことなのか、と具体的に考えてみました。
まず、作業スピードが上がるのはもちろん
処理速度が上がる、ということは頭が疲れないんです
そして、早く終わったことで時間が生まれ、別の作業に移ることができる
頭も疲れていないから、次の作業をしてもサクサク処理をすることができる


マルチタスクとは、元々情報処理の用語。
私のこれまでの頭の中は、キャッシュがたくさん溜まって、処理するには
網が目詰まりしていた状態だったのです。

考えてみれば、子どもの頃から、何かと「ながら」作業で生きてきました。
勉強も作業も掃除も、音楽を聴きながらだし、その方が集中できていた。
食事だって、TVを見ながらということもありましたが、大人になってからは新聞やネットを見ながら、職場では、メールを読みながら、なんてこともありました。

こんなに世の中でマルチタスクの弊害が騒がれていたのに、素直に従わず、数十年も繰り返してきた怖さにゾッとします。

こびりついた癖はなかなか削ぎ落とすことは難しいと思っています。
特に、職場では、焦ってしまって今までの癖も出てしまうでしょう。

「すぐにはできない」ことを前提に、マルチタスクをやめていこうと思います。
例えば、食事の時には、ネットを見ていましたが、それもやめて食事だけに集中しようと決めました。「ながら食事」は食事から得られる栄養素が半減するそうです。それに、食事だけに集中した方が、お行儀もいいですしね。


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