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【国会クイズ】第23問 筆頭理事

📚 問 題

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📚 正 解

 ルールブックに載っていない役割なので、委員会や理事会という公式な場で決めることはありません。例えば、私が厚生労働委員会の筆頭理事になったときは、会派(自民党)の上司から指名の電話がきました。「石田さん、また今回も厚労の筆頭な、よろしく!」って感じです。

 ただ、少なくとも筆頭理事は、その委員会で与党の最大会派に所属する理事と野党の最大会派に所属する理事から選ばれます。それぞれ与党、野党を代表して交渉に臨む必要があるからです。

 この二人は頻繁に接触をするのが通例です。お互いの携帯電話を交換し、毎日のように連絡を取り合います。内容は、理事会に諮る日程の案を調整したり、委員会に課題が生じたときの解決策を探ったりと様々です。

 また、院の事務局で委員会運営をサポートする委員部や省庁で国会関係を担当する国会控室の職員と、頻回な打ち合わせをするのも筆頭理事です。ともかく委員会のことばかり考えている人ともいえるでしょう。

 筆頭理事間の協議を「筆頭間」といいます。なにか決めるときは公式に筆頭間をしますし、相談するときは非公式に筆頭間をすることもあります。筆頭理事間で合意したけどまだ公式になっていない状態を「にぎる」といいますが、詳しくは書けません・・・

 いろいろな駆け引きもするのですが、同時に筆頭理事の間の関係性が崩れると委員会の運営がうまくいかなくなりますから、お互いに腹を割って話せるようになることも大切だと言われています。

 これを、大変だと思う議員もいるし、醍醐味があるという議員もいます。ともかく筆頭理事はその委員会について極めて重い責任を持ちます。

 政党や院によって筆頭理事の選ばれ方は違いますが、自民党の場合、参議院では大臣や副大臣になる前の中堅からやや若手の議員が多いようです。衆議院では最近は大臣経験者が筆頭理事になることも多くなってきました。難しい役割ですからそれなりの経験が必要というわけです。

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