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感謝も謝罪もない社会

ボルネオ、
狩猟民族の社会。
感謝と謝罪の概念が
ないそうです。

どうしてかと言うと
「所有」の概念が
希薄だから。

自然から与えられた恵みは
個々人のものではなく
共同体全体のものという意識で
生活しているからだそうです。

「狩猟」が生業。
自然が相手。
所有は常に「不安定」。

だからこそ共同体の多くが
生き残れるように
役目の多寡にかかわらず
獲物は均等に分配される。

あらゆるものはみんなのもの。

この考え方に基づいて暮らしていると
食べ物や暮らしに必要なものだけに留まらず
感情でさえ共有するものだという
意識になっていくそう。

個人と集団の垣根自体が
希薄な社会なのですね。
私達が生きている社会とは
真逆の社会です。

農耕から始まった「所有」。
能力の多寡により「財産」、
そこから「領主」と「奴隷」の立場
そして「格差」が生まれていく。

幼い子供は手に入れたものを
自分のものとして他人に
譲ろうとはしません。
それはどの世界の子供でも同じだそうです。

狩猟民族の社会では
まずこれを諌めるそう。
子供たちにお菓子やおもちゃを
その子のものとして
買い与える私達の社会。

私達の社会の方が
生物としての本能に
則って生きている訳です。
弱肉強食の競争社会。

何か足りないものがある時は
それを持っている人のところへ行き
貰う、貸してもらう。
自分が持っている時は
他の人に分け与える。

それが当たり前だから
感謝に近い言葉はあれど
改まったお礼と謝罪の言葉が
存在しない社会。

競争がない社会。
それは向上心と上昇欲も
希薄な社会でもあります。

立ち寄った書店でふと
手に取った本。
どちらの社会が幸せなのかな。
そんなことをつらつらと考えてしまう
内容でした。

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ここまで読んでくださいまして、
どうもありがとうございます!



























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