読むゲームと二次創作

昨日は1日、腹痛と下痢に苦しんでいた。

体調不良は、noteの更新が滞った理由として有力だと思う。1日に1件が目標だけれど、1日2件書いたこともあるし、自分を許そう。

さて、「ひぐらしのなく頃に」というゲームがあるが、あれは私が高校生の時にどハマりした、はじめての同人ゲーム。

当時のオタクなお友達が、ぜひプレイして推理を聞かせてくれと私に貸してくれたのだ。

今でこそアニメで有名になり、明確な地位を築いているけれど、当時は素人のファンサイトで素人の声優によるラジオドラマなんかも作られていて、そこの声優さん達がかなり上手くて、応援していた。

もちろんアニメに出ている声優さん達はプロだから技術もあるし、圧倒的に上手いんだけれど、例えば声質とか、読み方の好みだとか…原作らしさがあったと思う。

素人の声優さん達の演技には、プロには出来ないような読み方だろうか、雰囲気があって、だからこそ惚れ込んでいたように思う。

ちなみに当時からお芝居が好きだったから、所属していた演劇部員のみんなで読み合わせなんかもした。自分たちでもまた、あの世界とキャラクターを楽しんだ。

色んな作品についてインターネットで二次創作を公開することが、当時から流行っていた。だからこそ今、乙女ゲームの世界に転生するだとかっていう小説がアニメ化までされて流行っているのだと、当時からの遍歴というか、オタクが作ってきた世界を感じる。

なろう系って、二次創作ではないけれど、オタクの夢が詰まっている。もしかしたら「拗らせた」オタクの夢、かもしれないけどまあ、そこはそれ。

拗らせたのがオタク、でもあるのだし。たぶん。


私たち演劇部員には漫画好きが多くて、勿論漫画の読み合わせも楽しんだ。ただ、特に読むゲームに至っては、漫画ほどの視覚情報も無かったからこそより、セリフから想像することが多くて楽しめた。

演劇の脚本にイラストは無い。イラストと簡単な表情、BGMのみで進むゲームは、難易度的にも自由度的にも、お遊びにもってこいだった。


その後、私が触れた読むゲーム、といえば乙女ゲーム。だろうか。

ポケモンもどハマりしたけれど、あれは読み合わせよりも二次創作にハマった。キャラクターのセリフが少ないので、そのセリフと行動以外のところは自由にキャラ付けして書くことが出来た。

二次創作において「このキャラクターはこんなこと言わない!」みたいなことをなるべく入れずに、自然な成り行きでキャラクター達を交流させるのが好きだったので、その点情報量の少ないポケモンは、私の想像力を掻き立て楽しませた。


で、読むゲーム。乙女ゲームはというと、これはまず最初に触れたのが「薄桜鬼」だった。二次創作はしなかった。セリフも全て決まった声優さんが読んでしまうし、作り込まれているし、まず歴史という最も強い事実があって出来た作品だし…ともかく公式が強過ぎて、遊べない。

次に遊んだ乙女ゲームはクインロゼのゲーム。これ、またクセが強いんだけれど、クインロゼについては詳細はあるものの、シーンごとに描かれるのでキャラクターは動かしやすいかもしれない。

というかクセ強すぎるし、穴だらけだし、作品としてどうなんだろうか。と思うところはある。なんか…なんていうか、シチュエーション重視のAVみたいな…。

それが魅力だと思う。貶しているようでもあるんだけど、読者の想像力に任せる部分が、麻薬的に読者を引き摺り込んでいる。と思う。

作品としての完成度は分からないけれど、矛盾がある方が、つけ入る隙になって読者をコアなファンにする気がする。

当時の私なんて特に、うつ病だったのが関係あるか分からないが、うまい具合に現実逃避させてくれるので、「ハートの国のアリス」とそのシリーズにどハマりした。

読み合わせするかといえばそんな相手はいないので出来なかったし、二次創作しようにも世界のルールがきちんと決まっているらしいので「本物らしさ」は出せないから、ひとつも作れなかった。

つけ入る隙があるくせに、このゲームは私に二次創作はさせてくれなかった。

読み合わせ出来るゲームが、自由度が高くて二次創作向きかと思ったけれど、いざここに書いてみると、セリフが少ないことの方が二次創作が捗る要因になるらしい。私にとっては、そのようだ。

いつか私にも、馬鹿みたいなお話が作れたら。

勢いで書いてみたけれど、今回は、当時の気持ちを思い出す、そんなnoteになった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?