Scrumにおける「コミットメント」の意味

Scrumは5つの価値基準(コミットメント、勇気、フォーカス、オープンネス、リスペクト)があり、それらをチームメンバーが大切にすることによって、Scrumの価値は最大化されるとあります。

そのうちの一つ、コミットメント(Commitment)について、誤解しているチームが多いです。

Scrumの生みの親の1人である、Kenは、コミットメントについて以下のように語っています。

つまり、Commitmentは、「何が何でも達成すべき約束事項」という意味ではないのです。Kenは、Commitmentという言葉を"forecast"にしたほうが良かったかもとも書いています。確かに、気象予報士は「確実に雨が降る」とは言えません。その時点での情報を元に最善を尽くしているだけです。ソフトウェア開発も同じです。確実にソフトウェアがリリースできる保証は全くないのです。これは、ソフトウェアが本質的に「不確実なもの」であるからです。あまり知られていませんが、ソフトウェアには「ソフトウェアの不確実性の原則」という原則があり、ソフトウェアプロジェクトやソフトウェアプロセスがもともと持っている性質として、避けることはできないものであると言われています。

不確実性を回避していく手段として、経験主義があります。PDCA、OODAループも同じです。 
開発チームは、スプリント期間中に開発される機能を予測(forcast)します。

また、上記Blogとは違う文脈ですが、Kenの言葉でスクラムにおける、Commitmentは、「Spirit of Dedication」「献身の精神」と語っています。Kenは「結婚にコミットしている」と語っています。どういう意味でCommitmentを使っていますか??

スクラムにおけるCommitmentは、「献身」なんですね。日本語では献身にしたほうがいいかも。
献身=身をささげて尽くすこと。 自分の利害得失を考えないで人や物事に力を尽くすこと。
サーヴァント・リーダーシップにも通ずる、と思います。




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