就活を始めようとしてみた

もうすぐ大学生活が半分終わろうとしている。
二浪していたが故に、大学入学前から貴重な四年間を無駄にはできない、必ず有意義な大学生活にしようと心に決めていた。

僕は就職のための大学進学とは思っていないし、大学院に進学するつもりでいる。けれど、より良い自分の将来を創るために学部のタイミングで早めに就職活動なるものを経験しておいても良いなと思った。

就活未経験の身でこの発言をするのは何とも偉そうだけれど、周りを見ていると寮生の就活を始めるタイミングは決して早くはない。夏休みに東大の友人から就活の話を聞いて、寮とは幾分とスピード感が違うものだと感じた記憶がある。(恐らくこの辺りが東京と地方の差なのだろうなとも思う。)

そう思い、取り敢えず知り合いに教えてもらった就活サイトに登録してみて、時間は充分にあるからと思い、手当たり次第に覗いてみた。


軽く絶望した。パソコンの画面には名だたる大企業から始まり多くの会社の説明などが並んでいるが、自分がやってみたいと思えることが想像以上に少なそうだった。自分にはあまりにもモチベーションが持てなさそうで、これをやって就職していく人々は素直に凄いなと思った。自分が同じようにやれる自信がない。

パッと見て興味が持てそうなのは航空宇宙分野のJAXAや三菱重工くらいだった。アルバイト先の先輩に、三菱重工の戦闘機設計をやる部署に就職した人がいたのだが、以前会った時その人は仕事が楽しいと言っていたのを思い出した。仕事を楽しめるイメージを持てる企業はとても限られていそうだった。

僕は仕事そのものが好きな場合にしか楽しさを感じたり、モチベーションを保つことはできない。そして、僕は飽きっぽいからずっと同じことをやり続けることは難しい。

寮でもPT長や委員長、執行委員会などを経験しているが、どれもその仕事の面を純粋に楽しいと思えたことは僕はあまりなかった。それらをやる中で仲良くなった人と一緒にすることに楽しさを見出したり、良い経験を積める場面はあったけれど。オンライン留学でも、仕事に似た性質のものを経験して、達成感こそ味わえたが、仕事への楽しさは感じられなかった。


兎にも角にも、現時点では僕が魅力的に感じられそうな仕事は随分と少なそうだった。業界研究や自己分析(※)などをしたら変わるのだろうか。一先ず、もう少し調べることや普通の就職以外で自分が楽しく仕事できそうな道を模索してみてもいいかもしれないと思った。

※余談(これは僕の甘い見立てかもしれない)
就活が始まるタイミングで大学生が皆「自己分析しないと」と口にする光景が僕は苦手だ。自分が何をしたいのか・何ができるのか見つめ直すというのであれば、自己分析は人生の岐路になる大学受験のタイミングでやるべきだし、就活に関わらず大学生活は自分と向き合う時間ではないのかと僕は思ってしまう。
なんなら僕はずっと自己分析で大学生活悩み続けていると言ってもいい。それまで自分に向き合ってこなかった甘ちゃんが急にやり始めても、その自己分析は急造品のようなもので、分析の解像度が低いのではないかと思う。

インターンなどに取り敢えず申し込む前に、少なくとも夏前にもう少し色々模索してみようと思う。
そのためには少し自分でゼロイチで何かを作る経験などをしてみた方がいいと思っている。僕は寮やオンライン留学など、場が与えられた場所で仕事はしてきたが、飽くまで仕事の範囲というものは組織内部に留まる。外の世界、社会に対して何か働きかけて形や実績を残さない限りは、僕は所詮鳥籠の中のひよっこのままでしかいられないのかもしれないと最近は感じている。

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