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初めて飛行機に乗った話 ①

ダメだって言われたでしょ

 つい先日まで飛行機に乗った事がありませんでした。
 別に避けてたとかではなく、単に乗る機会がなかっただけですが。

 そんなわけで2022年11月12日、飛行機に初めて乗りました。
 よりによってTLの皆さんが『最初にそいつはやめとけ』って忠告してくださった新中央航空のドルニエ228です。ごめんなさい飛んで詫びる。

 ちなみになんでそんな事になったかというと一つは新島ガラスを現地で買いたかったこと、もう一つは三浦や鎌倉の上空でドルニエを見かける度に「かわいいなぁ」と思っていた事、あと一つは比較的近場の空港に就航してる航空会社のうち新中央航空が料金体系が一番わかりやすくて直前までネットで予約できたからです(実際その前に別の航空会社に予約しようとして失敗してる)。常磐線特急ひたちに飼い慣らされた身には飛行機チケットの相場がいまだにわかりません。

 そんなわけで荷物の準備です。ネットで調べながら鞄に…あれこの鞄サイズいいんだろうか?よく分からなくなって前日にリュックを買いました。
 そういえば初めて長距離船(おがさわら丸の着発)に乗って小笠原に行く時にも前日にキャリーバッグを買いましたね。確か初めてジェットフォイルに乗った日に竹芝か大島かで車輪のゴムがもげそのままになってたんですよ。

調布空港は天文台の近く

 当日は調布空港に向かいます。アクセスがいまいち…と言われる事もあるようですが自分の場合その点は心配ありません。なぜならすぐ近くにある国立天文台三鷹キャンパスには何度も行った事があるから!なんと乗るべきバスの系統も同じです。天文は生活の役に立ちますね。ありがとう天文台。

 ちなみに空港に着いた時間がちょうど7:15、空港も7:15からオープンだったのでピッタリでした。

調布空港の入り口 入る前から飛行機が見えるくらいのサイズ感
2階には小さい展望デッキもある 小さいけどきちんと掃除や手入れもされていて綺麗な空港

 なんて可愛らしい空港なんでしょう。これなら迷いようがなくて安心です!とはいえどこで何をしてどうやって飛行機に乗るのか全くわかってない状態でここにいるんですが。まずいですね。

チェックインと書いてあるから多分最初にここで何かするんだな…というのは辛うじてわかる

 まぁ飛行機未経験でここにいるのは自分くらいでしょうし、他の人の様子を伺いつつ空港内をうろうろして過ごす事にしました。
 空港内には就航先の名産品を展示してあったり…

各地の名産品。今回の目的、新島ガラスもあった。酒好きの人は酒のために行ったりするのかもしれない

飛行機を眺める事ができたり…

ここのNCAは小さくてかわいい。成田で見た貨物のNCAがヘラクレスオオNCAとかに思えてくる。

クセの強い自販機があったりしました。

『お土産』の自販機ではなく『特産品』の自販機。中身も無難よりマジ寄り。

チェックインと保安検査の違いを初めて理解する

 そんなこんなしてるうちにチェックインカウンター付近がザワザワし始めました。各島の名前が書いてあるカード(?)を持った職員さんに『〇島行きの方〜!』と放送ではなく直接呼びかけられます。まるで小学校の避難訓練のような分かり易さです!なんて親切なんだ…!感心しているうちに『新島行きの方〜!』と呼ばれノコノコ向かう私。他のお客さんの真似をするその姿はまるで小学生についていく年長さんです。
 カウンターでは名前と体重を記入して、手荷物込みの荷物の重量も量られました。どうやらこれがチェックインという手続きみたいです。へ〜。
 その後はまた少しだけ待合室で待つ事に。そうしたらいよいよ保安検査というやつが始まります。もちろん人生ではじめての保安検査です。

セルフでトレーを取って金属物を乗せる。放棄品箱はライターがいっぱいだった。

 金属物を各自トレーに乗せて並びます。なんだかパン屋さんの会計待ちみたいです。その先であのX線の箱のやつをやるのかと思っていましたが手作業での手荷物検査でした。
 実は今までチェックインと保安検査の区別がしっかりついていなかった私。飛行機に乗るのってこういう感じなんですね…。

保安検査を無事通過した

 保安検査を通過したらその先の待合室で救命胴衣の付け方を聞きながら待ちます。なんだか船に乗る気分になってきましたが間違いなく飛行機です。でも港も空港も同じ港だし、飛行機は船の要素を強く受け継いでるとも聞くし。何よりドルニエ君は船たちと同じ島を結ぶ大事な仲間だし。

はじめての飛行機

 さあいよいよ搭乗です!職員さんに先導されて乗客みんなで飛行機まで歩いて行きます。『ここよりこっち側通ってくださいね〜』などと言われながら歩く様子はまるで保育園おさんぽのじかん。良い子なのでキョロキョロしながらもきちんと先生の言う事を守って歩きました。

背後から知らない人間が近寄ってきても逃げないドルニエ。目の前の職員さんに夢中なのかもしれない。
セクシーショット。おそらく自分のエンジンで煤がついた羽根、上がった尻、ふんばる脚、全て可愛い

 飛行機の前につくと順番に名前を呼ばれて指定された座席に座っていきます。機体が小さいせいかお客さんが乗る度にドルニエ君がキュイプイいいます。姿勢制御でもしてるんでしょうか?私は右側の羽根とタイヤのすぐ後ろの席でした。荷物棚はないので手荷物は膝の上に抱っこです。よしよし。
 後ろの方の席なので搭乗後すぐにドアが閉まります。続いてエンジン始動。
カチッキュゥイイイブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウン!!!!
気密がないせいなのか見かけによらず結構な音量!なんだかジェットフォイルより軽そうな音です。幸い耳栓を持ってきたので耳は無事でした。
 そのまま滑走路までドルドル移動します。タイヤもそんなに大きくないし大きな羽根も背負っているし、もしかしてあんまり地上を歩き回るのは得意じゃないのかなという動き方が可愛らしい。ドルドルドルドル。よしよし上手にスタート地点まで移動できたね。ちなみにこの子の機体番号はJA33CA。なんだかだんだん愛着が湧いてきました。

次回、飛びます



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