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ボディイメージに対する感情のトリセツ

「ボディポジティブ」や「ボディネガティブ」ではなく「ボディニュートラル」へ


自分のからだに対して、ポジティブな気持ちを感じる時、ネガティブな気持ちを感じる時がある。そのどちらも持っていてOK。大切なのはきっと、いまの立ち位置を客観視すること。どちらかの感情に偏りすぎないこと。


【ボディイメージに対する感情のトリセツ】


①自分のからだに対してわきあがる感情を受け入れる。

嫌いと感じる部分を無理に好きになろうとするのではなく、ただ「いま、わたしはこんな気持ちなんだな」と認識するだけでOK。

②自分の見た目を評価しない。ましてや点数をつけたりはしない
自分のからだが存在している事実をみる。自分のできることにのみ注目する。自分に与えられたもの、残されているものを最大限活かすことにフォーカスする。

③心と胃腸が心地よいと感じることを選択をする。
自分にとってリラックスできる空間はどのような場所か、リフレッシュできる活動は何かを知る。心と胃腸が喜ぶものを選んで栄養素を取り入れる。我慢しすぎず、甘いものとかお酒を楽しむときも必要。自分の心とからだ、胃腸の言うことをよくきく。ときどき出てくる「なぞの罪悪感」とは、うまく付き合っていく。

④からだの動きをメンテナンスする習慣をつけること。
誰かに評価してもらうためにするのではなく、自分の心地よさのために行う。


ポジティブでもネガティブでもない、
ニュートラルな感覚。
真ん中の感覚。
自分の中心を思い出すこと。

ポジティブでもネガティブでもない。
「中庸」とよんだり「センター」とよんだりする。

誰かに何かを言われて、ネガティブな気持ちになることがある。ときには、自分の存在自体を全否定されたかのような気持ちになることもある。「あぁ、そうか。わたしは今、こういうことを言われて悲しいのだな」と深く感じる。

どん底まで落ち込んだあとは、真ん中に戻る力が備わっていることを思い出す。

ポジティブとか、ネガティブとかの座標軸があるバランスボードにのっているとしたら、その最もネガティブ寄りの方まで追いやられる感覚。

その気持ちを感じて苦しいときは、ネガティブ寄りに移動した自分を、俯瞰してみる。

「ありゃまぁ、随分と端っこにいるものだな」

そんな具合に、
今その瞬間の立ち位置を認識する。

そこから一歩、真ん中に戻る自分をイメージする。

周りからの言葉や態度によって、心はグラグラする。まるでバランスボードにでも乗っているかのように。

「いま、悲しいってことは、中心の本質の感覚からちょっと離れたとこにいるんだな。」

この気持ちを感じたあとには、自分にはパワーがあることを思い出す。誰かのひと言で、自分を追い込まない力が備わっていることを思い出す。そして、まず一歩、「ニュートラルの立ち位置へ近づこう」と意識する。

もう大丈夫。その調子。

まん中付近にいる時が、自然体で最強の時。スポーツで例えるなら「ゾーン」に入った時のような。ここでは、物事の本質を見抜くことができる。溢れる情報に惑わされたりしない。

逆に、誰かに体型のことで何かを言われて「ポジティブな気持ち」になる時も、「この声かけは、とても嬉しいな」とその瞬間の感情を味わう。

「やせたね」と言われると嬉しいと思うことがある。だけど、「もっともっとやせたい!」と思いすぎて、必要のないダイエットにはまって抜けられなくなるケースもあるから、ハマりすぎないこと。誰かに認められたくて衝動的に動くとき、一歩立ち止まってみること。

体重が減って、「やったー!」って嬉しくなってテンション上がって、どんどん数値を減らしたくて、必要以上に食べる量をへらしてしまうケースもあるから、そんなポジティブすぎる感覚、これにも注意。

ポジティブすぎる感情も、
中心からずれてるよってサイン。
意外かもしれないけれど。  

自分自身の感情から、今の立ち位置を認識することで、一歩真ん中に戻ることを意識してみる。
いつも自分の中心にある、静かなる感覚、自分の中心に戻る。

だって、誰かに何かを言われるのを期待しなくてもいいのだし、何を言われようが何も言われなくともわたしはわたしで、わたしの中心、わたしの心地よさを選択してよいのだから。

どっちかに、ふり幅が振れ過ぎると「ポジティブ」な方を「良いこと」とか「成功」とか「正解」とか、判断してしまいがち。

また、「ネガティブ」の方にふり幅が振れすぎると「悪いこと」とか「ダメだな、わたし」とか「失敗」とか「不正解」とか、決めつけてしてしまいがち。

そして、それらの偏った見解を他人にも押し付けてしまう。その押し付けた強さの分だけ、ダメージがそのまま自分へ跳ね返ってくる。

このからくりに気が付かないと、いつまで経っても「ボディニュートラル」の最強な立ち位置を思い出すことはできないだろう。

そして、いつまで経っても自分自身を(そして、他人のことも)そのままを受け入れるということが叶わなくなるんだろう。

いつでも自分の力で「ニュートラル」に戻れることを思い出した瞬間、他人と比べない自分を確立していくのだと思う。

心の中心の深いところで、「もうやせなくていい」と分かる日がくる。

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