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情報系大学院修士(博士前期課程)を含めた大学での6年間を振り返って

皆さんこんにちは。kokadaことおかっちです。
なんだかんだ久しぶりのnote投稿になります。
ここ最近は、卒業、引っ越し、入社などでドタバタしておりましたが、落ち着いてきたのでまた投稿していきたいと思います。

最近での大きな出来事の一つとして、やはり大学の卒業がありました。大学での4年間、院での2年間の計6年間も大学に行くことになっていました。コロナもあり大学に入構できなくなってしまったりなどいろいろありましたが、個人的にはとても楽しい6年間でした。簡単に今までを振り返った後に色々思ったことについて書いていきたいと思います。長い文章になると思いますが、お付き合いいただけたらと思います。

学部1年目

もともと第一志望ではなかったですが、自分のやりたかったことが学べる大学ということで期待に胸を含ませた状態で入学しました。パソコンを触るのは好きでしたが、プログラミング等はしたことがなかったです。最初は苦労しましたが、嫌いではなかったので知らなかったことを知れるのはとても楽しかったです。

最初に仲良くなった子たちが浪人生の子が多かったのですが、自分の大学を馬鹿にするような子たちが多かったため半年で完全に縁を切ってしまいました。しかし、後半で仲良くなった二人は一人はとてもアグレッシブで優秀な学生ですがどちらかというと文系気質な子、もう一人はさぼり癖がありますがとてもやさしくプログラミングが好きな子で仲良くなれたおかげで自分の世界が広がりました。今でも定期的に連絡を取り合う仲です。

学部二年目

特に一年目と大きな違いはありませんでしたが、色々授業で作成してプレゼンする授業が増えたので結構大変だった印象があります。個人的に人前で発表するのはあまりすきではなかったのですが、やるからには一番を取りたいという気持ちで頑張りましたが、本当に優秀な子というのはいるモノで大体二番目になってしまいましたね。一番を取れたのは一回だけであとは技術特化の子か、プレゼン特化の子たちに先を越されました。

ここらへんで自分の欠点に気づくわけです。ある程度できてしまうというのはまあ悪くないですが、一番になれないのは途中でプレゼン・技術のどこかで手を抜いてしまうからなんです。片方ができると飽きてしまったり疲れてしまってなかなか作りこむということを途中でやめてしまうわけですね。どうせ一位取れないし頑張らなくて良いかという気持ちになってしまい最後まで本気でやりきるということをできないということに気づきました。この欠点は今でも完全には治っておらず、なかなか難しいですね。

学部三年目

三年生では自分の興味がある分野を自分で探して自分の興味のあるものを実装して発表するという大きな発表があり、そこで自分は「深層学習」を選びネット上の情報をめちゃくちゃ検索して何とかして音楽を識別するモデルを作成しました。このころはやっと深層学習の本が複数出始めた時期でそれ以前と比較するとやりやすい時代でしたが、環境構築でのエラー解決のためにめちゃめちゃ苦労した記憶があります。この時に英語のサイトを無茶苦茶横断するということを覚えました。この経験がなければ今の自分はなかったと思います。

そして、深層学習の発表を聞いた教授からお声がけいただきその時はあまり世の中でやっている人のいなかったセンサを用いた機械学習をやってみないかということで、研究室を選択して今まで三年間所属していた研究室に所属しました。ここから自分の研究生活が始まりました。今思えば適当に選んだなぁと思いますが、間違いではなかったと今でも思っております。

学部四年生

四年生の時に教授と大喧嘩したりなどいろいろありましたが、機械学習を用いた研究と自分の好きなHCI研究を並列して行うことになりました。HCIの研究では夏に国際学会と国内の学会での発表を行い、深層学習での研究に関しては展示会で研究成果の発表をしたりなどの多くの経験を積ませてもらえました。卒業論文に向けてデバイス作成したり、実験をしたりと大変でした。四年生までは長い文章をちゃんと書くという習慣がなかったため、日本語もめちゃくちゃで教授に長時間付き合ってもらい修正を頑張った記憶があります。

学部四年生の時は自分で物を作ってそれを発表するという研究活動にとても楽しさをかんじており、夏休みもほとんど休みも取らずずっと研究に打ち込んでいました。これは今思えばもったいなかったかなぁと思いますが、この経験があったからこそたくさんの経験を積めたと思うので、後悔はしていません。修士だけでなく博士後期課程にすすむことも考え始めたのもこの頃です。結局就職しましたが、今でも時々博士に進んでも良かったかなと思うときがあります。

修士1年目 4月-12月

まずは修士に入学してすぐですが、ここら辺は順風満帆でした。B4の卒論を学会等に論文投稿していたので、最初のころからポスター作製やデモ作成などでかなりの時間を費やしていました。二度目の国際学会などもあり英語の原稿も作成などでしっちゃかめっちゃかでした。修士では14単位を取得する必要があったので、学部の時のように授業をとりながらでなかなか大変でした。しかしながら、忙しいというのは楽しいことも多いという感じで、デモを夜遅くまで作ったり、完成祝いで飲みに行ったり発表で遠出したりととても楽しい一年でした。

この一年間は個人的にかなり成長ができたなと思います。学会に参加する中で同年代の優秀な研究者の友達ができたり、知り合いに頼んでプログラミングのアルバイトをさせてもらったり(とても迷惑をおかけしました...)といろいろなことを体験できた一年でありながらも、逆に自分の実力不足を痛感した年でもあります。学会で自分よりもすごいシステムを作り国際学会にも複数回以上参加している学生や、実際にアルバイトをする上でちゃんとした開発に対する知見があまりにも不足しておりたくさん迷惑をおかけしたこともありなかなかの井の中の蛙だったなぁと思わざるを得ませんでした。これでも大学内では業績で学年一位だったのでそこそこの自信はありましたが上には上がいるなぁと思わされました。

修士1年目 1月-3月

ここら辺からはすこしずつ雲行きが怪しくなってきます。ここらへんからコロナのことが世間で騒がれはじめ、予定していた学会がオンライン開催になったりデモを作成するために大学に行きたいが入構禁止になってしまい作成できないなどいろいろ問題が起きてしまいました。また、ここら辺で就活を始めたのですが、就職するか博士後期課程に進むか色々考えていた時期にこういうことが起きたのは大変でした。

私の研究はデバイスに依存するところが多かったため、大学内でないと作業がしにくかったこともありほとんど研究が進まず苦労しました。HCIの研究も実験がやりにくい(被験者が必要なため)ため、論文の3章ぐらいまで書いて続きが書けないみたいな状態になってしまいました。そして、研究に対する楽しさが急に減ってきたのもこの時期です。このころから私の研究での楽しさは研究室という場所に大きく影響されていたんだなと思いました。研究室という色々なことをやりやすい雰囲気や、挑戦させてくれる教授陣、優秀な学生達、潤沢な機材、これらがあって初めて実現されるものであり、自分の小さな部屋で孤独でやれるものではなかったです。しかしながら、自分の知り合いの研究者たちはこういう状況でも研究成果を出し、国際学会等でオーラルを当たり前にとっている状況をみているうちに自分は博士後期課程でやっていける自信を無くしてしまいました。言い訳になってしまいますが、ここから研究に対するモチベーションがなくなってしまいました。

修士二年目

最初は入構制限が厳しくほとんど大学に行けなく、家からゼミに参加するという流れでした。ゼミ用に論文を読んで発表するというルーチンワークになってしまい、ほかのこともせずにずっとnetflixを見ていました。もともと作りたいものがあっても一人ではできず、他人を巻き込んでやらなきゃいけない状況を作って作業をする自分にとってリモートワークは本当にあっていませんでした。2か月間ほとんど何もせずに、休んでいました。これは、学部四年から二年間ぶっ続けで走り続けたのも影響していると思います。燃え尽き症候群みたいになってしまい、なんてクズなんだとおもいながらも行動できない自分をもっと嫌いになるというループです。本当にこの時期はつらかったです。

入構制限がゆるくなり大学にぼちぼち(週3程度)入れるようになってから少しずつ自分らしさを取り戻したと思います。なんですが、大学に人が来ないので楽しくないんですよね。一人で黙々と作業して、一人で食べる昼ご飯。息抜きができなかったので、研究室に行ってnetflixをみるというわけわからない生活をしていました。すこしずつ研究は進み始めますが、それでもM1の時のような進捗は出ずになんとも言えない感じになっていました。

10月ごろからはなかなかにたのしくなってきました。就職するから研究成果はどうでも良いと思っていましたが、それでも卒業はしないといけないので大学に行って作業をする時間が増えました。この時期から学部生も卒論のために登校を初めて研究室らしさが戻ってきました。ここから教員とのミーティングの回数も増え進捗も生まれ始めて卒業までは、オンライン飲み会などを挟みながらそれなりに充実した生活を送っていました。

何とか修士論文を投稿しましたが、望んでいるような結果が出ませんでしたが面白い結果は得られたので悪くなかったと思います。この一年は本当に自分のクズさを認識するとともに、物を打ち込み方について考えさせられました。一年間まともな研究成果も出せませんでしたが、それなりの企業にエンジニアとして就職できたので、よかったです。

六年間を通して

長いようで短い6年間でした。自分がここまで研究に打ち込むとは思っていませんでしたが、この6年間で一度生まれなおして、死んで、うまれなおした気分です。研究を通した製作物は今でも自分の宝物ですし、現在自分が誇れるものの一つになっています。大学6年間はとてもたのしくつらい経験をさせてくれました。この経験はこれからの僕を支えてくれるものになるでしょう。

研究室での先輩後輩は今でも定期的に連絡を取り合い飲む仲です。大学生活では本当に良い人たちに巡り合えました。この人たちとは縁を切らないようにしていきたいと思います。

これから大学に入る、入っている人たちへ

大学生活は長いようで短いです。遊ぶも良し勉強するもよし。この4年間、六年間の過ごし方で就職活動というまたしんどい世界に入っていくわけです。たくさん遊んで一生の思い出を作って、恥ずかしくないようにそこそこの業績をちゃんと作りましょう!学校の授業を真剣に受けてちゃんとしていればそれなりの業績はできると思うので、楽しんで大学生活を過ごしましょう!!

終わりに

なんか書いているうちにいろいろ自分の気持ちがすっきりした感じがします。駄文ですが、思い出として残しておきます。これからの人生に幸あれ。

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