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#28 Webライター修行 7日目

21日間でWebライターになる 7日目

7日目

書いた文章を読み返そう

思うに、文章が上手くなるタイミングは4つに分類できます。

① 自分の文章を読み、分析している時
② 他人の文章を読み、分析している時
③ 自分の文章に対し、意見をもらう時
④ 他人の文章に対し、意見を述べる時

1〜6日目に実践いただいた模写はどちらかというと②に近い行動です。

ただ、②を繰り返すだけでは文章の上達が頭打ちしますから、皆さんには今後「書いた文章を読み返す」を新たな習慣としていただきたく思います。

文章の読み返しを習慣化して頂くために、2周目の課題はやや趣旨を変えています。
2周目は本書の模写ではなく、ご自身で文章を書き上げていくことを課題として設定しました。

ですから「自ら文章を書いて、読み返す」ところまでを1セットとして取り組んでみてください。

1周目に身につけた知識をいかし、自らの文章の分析を習慣化すると、文章力は必ず向上します。
必ずと断言できるほど、血肉になりやすい行動ですから、面倒と思わずに実践してみてください。
その面倒さを越えるからこそ、運ではなく実力で副業収入を得られるのだと補足しておきます。
読み返す際に特に注意深く見るべきポイントは次の5つです。

① 主部と述部が噛み合っているか
② 同じ文末が続いていないか
③ 同語反復になっていないか
④ 言葉の意味を誤って使っていないか
⑤ 言葉の漢字・ひらがなが統一されているか

それぞれ、どのような点に注目すると良いのか解説します。

①主部と述部が噛み合っているか
主部(●●は)と述部(○○である)が噛み合っていないことを「文がねじれている」と表現します。

次のような文はねじれているものの一例です。

「佐々木くんは私と友達で大学生です」
「米一号の炭水化物は、●gの炭水化物が含まれています」
「今日来ている服はお気に入りの緑色です」

例えば、一文目は「佐々木くんと私は」から始まったものの、上手く着地できていないと感じませんか?

普段、誰かと話していて「○○さんと○○さんは友達で大学生です」などと言わないはず。
上手く着地させたいなら、要素を減らしたり順番を変えたりして、意図がぼやけないように工夫する必要があります。

「佐々木くんと私は友達です。2人とも大学生です」

こうすると、2人の関係性を正確に言い表せています。
二文目は「米一合には○gの炭水化物が含まれています」、あるいは「米一合に含まれる炭水化物は○gです」と書き換えれば、すっきりと意味が伝わります。

ここまで極端なものだと気付きやすいですが、一文が長くなるほどねじれは見つけづらくなりますから、文章を読み返す際は主語と述部を探し出して、両者を繋げた時に意味が通るか確認しましょう。

②同じ文末が続いていないか
「〜です。〜です。〜です」や「〜ます。〜ます。〜ます」のように同じ文末が続くと、稚拙な印象を与える文章になります。
読み手によっては、リズムが悪いとか退屈だと感じる場合もあります。

特に敬体(ですます調)は文末の書き分けが難しいと言われるため、下記を参考にして、文末の言い回しを掻き分けるように意識してみてください。

・〜です
・〜ます
・〜ません
・〜しました
・〜ください
・〜ましょう
・〜とのこと
・〜というもの
・〜しておきます
・体言止め(文末を名詞、代名詞で終える形)

③同語反復になっていないか
同語反復(トートロジー)とは、述べても意味のない言葉の繰り返しです。
詩や小説など、アートの世界では同語反復を使う場面もありますが、情報を早く正しく伝えるためのネット記事において無意味な言葉の繰り返しは厳禁です。

「富裕層は、お金持ちである」
「減価償却とは、減価を焼却することだ」
「時間をかけたくないなら、時間をかけないようにすべき」

経験上、言葉で説明しづらいことを文章にするとき、あるいは十分に構造を理解できていないものを解説するときに同語反復を使ってしまいがちです。
読み返した際に「これは何の説明にもなっていないのでは?」と思える文章を見つけた場合、同語反復となっているケーズがあるため、表現を再考してください。

④言葉の意味を誤って使っていないか
普段m何気なく私たちが使っている言葉の中には、本来の意味とは違って解釈されたまま使われているものもあります。

誤用が普及したために一般的な解釈として認められることもありますが、ライターは文章のプロですから特殊なケースを除いて誤用は避けなければいけません。

例えば、下記の例文もそれぞれ1ヶ所ずつ誤りが混ざっています。

「くだらないダジャレに失笑した」
「数字の成績はダントツの最下位である」
「依頼内容の規模が大きく、彼は役不足に感じた」

失笑は「呆れて笑えないこと」を表す際に使われていますが、元々は「笑いを我慢できずに吹き出すこと」を表す言葉ですし、ダントツは「2位と大差をつけての一位」を表しており、他より著しく結果が悪いことに対して使う言葉ではありません。

役不足は「その人の能力に対して役目が軽すぎること」を表すため、謙遜の言葉としては不適切です。
誤用をゼロに近づけるためには「これは絶対にこの意味であっている」と確信を持てない言葉と出会った時、すぐに意味や使い方を調べる意識が求められます。

面倒に思うかもしれませんが、一度調べておけば「これは誤用しがちな言葉だ」とすぐ思い出せるようになりますから、知識の深い(格好のいい)大人になる一歩と思って習慣化することをおすすめします。

⑤言葉の漢字・ひらがなを統一されているか
特に意図がないにも関わらず、記事の中で漢字・ひらがなの表記が統一されていない状態は不自然です。
人物画の右目と左目が、それぞれ違うタッチで描かれているようなものです。

実際には絵ほど違和感を覚えるものではありませんが、統一感のあるコンテンツほど洗練された印象を与えられますから、いわゆる「プロっぽい文章」を目指すなら表記の統一にも意識を向けるべきでしょう。

今回もご覧いただきありがとうございます。


自分が作った文章は必ず読み返してスキルアップをしていきたいと思います!!

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