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LA・LA・LAND/幸せの呪縛

LA・LA・LAND   Netflix視聴

一言感想

『変わらぬ愛と夢の明確化でお互いの齟齬が起き、苦しんでしまう。』   86点/観るべし!!

要約:夢追う人々が集うロサンゼルス。映画スタジオのカフェで働くミアは、女優を目指し数多のオーディションに行くが、良い成績が振るわない。一方バーでピアノを弾きながら、いつか自分の店でジャズを心行くまで演奏したいセブ。あることをきっかけに出会い、夢を追いかけていく、、、、

徹底感想

大体ミュージカル映画は、恋愛が混同しますが、必ず恋愛が負けて、仕事を選ぶのが現実味があって好きなんですよね。それを表現したLA・LA・LANDはミュージカル映画の金字塔だという人が多いので、視聴した所、友達が言う意味が分かりましたね。

何故意味が分かったのか?理由は2つあります。

OPのクオリティがどのミュージカル映画も未だに超えられていないことです。

 LA・LA・LANDのOPは異次元的なクオリティを発揮しているんですよね。まずロサンゼルスの高速道路を貸し切り、車の渋滞を起こし、そこから壮大な音楽とダンスが始まります。まずこれがCGではなく、現実で撮影したんですよね。そして、ここに大体の映画は主人公も参戦しますが、この映画は現れないんですよね。全ていわば脇役の人たちが、OPを圧倒させます。そのOPがキレキレに良いんですよね。それもノーカットで。

ノーカットで撮影するのは、滅茶苦茶キツくて、自分が一番好きな撮影手法です。たったこれがあるだけで、映画のクオリティをグッと引き上げます。  例えば『1917ー命を賭けた伝令』これは、ノーカットで戦争映画を映し出した作品です。こちらも、ノーカットで撮影されています。

だから、LA・LA・LANDのオープニングはミュージカルまたは他ジャンル作品映画でも、出来の良いオープニングだと感じます。

幸せに終わらない。しかし、幸せとは何なのか?

今回の主人公は、ミアとセブ。ミアは、オーディションで上手くいかなかったり、軽くあしらわれたりしていました。また年も徐々に良いくらいになり、他の人は結婚や安定した職業に就いたりして、少し焦り始めていました。その時に出会った、ピアニストのセブ。彼は、ジャズが心酔していましたが、受ける仕事はどこかのレストランのピアニストでした、しかも店の人のリクエストした曲しか弾いてはいけません。これはセブはイライラが抑えきれずに遂には、自分が情熱的に暴れ狂うようにピアノを弾きました。  そして、もちろんクビ。そこから、彼は転々とフリーのピアニストになります。

つまり、この二人は夢を追いかけ続けたけど、思うように腕が振るえず悩み続けている迷える大人です。しかし、徐々に惹かれあい、将来も徐々に希望が見え始めます。セブは有名なバンドのピアニストに採用されます。しかし、彼が将来店を開きたい夢は遠のいていき、またバンドの音楽は自分がしたい音楽とは程遠くなり、忙しくなりミアといる時間も短くなります。

一方、ミアのオーディションは最終試験まで行きますが、審査員に鼻で笑われたり、一瞬で終わらせられました。これは、自分が考えるに形だけのオーディションで、既に合格者は決まっていたと考えます。

ここで、二人は齟齬が生まれてしまいました。

これは、仕方がないんですよね。セブは金がなければ自分がしたいことも彼女を養うこともできません。それを知ってしまったセブはバンドに入り、有名になり自分が好きではないことでも、以前よりは稼げる状況になってしまう、なんとも言えない状況になりました。辞めると金は貰えないし、辞めなくても、自分の本当の夢は追えなくなる。

反対に、ミアは自分の本当の夢を追いますが、良い結果は来なかった。そして、最後には自分の演技力を見られずに終わるといった、自分の努力を捨てられました。そして、自分を閉ざします。また、彼氏のセブのバンドの演奏を聴いて、彼がしたい音楽ではないと、現実を突きつけてしまいます。そして、仲が悪くなり、別れてしまいます。

果たして、二人の関係はどうなるのか?そして、彼等の夢は叶うのでしょうか?

まとめ

LA・LA・LANDから生まれた音楽は聴き心地のいいモノばかりです。耳で聴くと、心が穏やかになり、目で見るとウキウキする。この二面性を持つLA・LA・LAND。お勧めでございます。

ちなみに自分のお気に入りの曲は、『A Lovely Light』『Some one in the crowd』『Another Day Of Sun』ですね。

また、Emma Stoneさんがノリノリになる姿も滅茶苦茶好きです。あのヴィジュアルから、あの激しいダンスは魅力的です。



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