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今日はビートルズについて書いてみよう。1

昨日は,本の話だったけど,今日はビートルズの事を書こう。僕が初めてビートルズを聴いたのは,1964年、小学4年生のとき、
10歳の時だった。その頃の僕は毎日、野球をしたり,木に登ったり、流行のレーシングカーで遊んだりしていたのだった。しかも,田舎に住んでいたのだった。そんなある日、テレビをつけたら,ビートルズが出てきた。その瞬間僕の体はまるで,雷に打たれたかのように感じたのだった.何だ,この音楽は!僕は目の前に映っているこの人達の音楽が今まで全く聴いた事のない音楽のように感じた.いや,全く,目の前で何がおこったんだろうと,僕は理解する事が出来なかった.でもそれが僕にとってもの凄いもの,とてもかっこいいものに見えた.その日から僕は変わった.急いでレコード屋さんへ行った。もう,野球や,レーシングカーなんて、どうでもよかった。僕は急いでいた.なぜかとても急いでいた.田舎の小学生がなんでこんなに急いでいたのだろう。もういてもたってもいられなかったのだ.レコード屋さんで片っ端からレコードを探した.何しろ名前ももちろん,ジャンルさえ解らなかった。ビートルズは他の誰とも違った.時代を考えると彼らはまるで宇宙人のようだった.それほどこの世のものからかけ離れていたのだと思う.僕はそこで発売されたばかりの”ビートルズがやってくる、ヤァ・ヤァ・ヤァ”のシングル盤を買った.生まれて初めてのレコードだった.家に帰って何度も何度も、繰り返して聴いた。何て素晴らしい音楽、僕は彼らがビートルズという4人組だという事を知った.そして、B面の曲がすごくいいと思った.それからというもの、ビートルズの日々が始まった.明けても暮れても、ビートルズの事しか頭になかった.テレビのコマーシャルでは、ビートを利かせた、森永ストロングチョコなどとビートルズの映画の一シーンを流していた。ニュ-スではビートルズ旋風などといってかつらなどを紹介していた.小学生の僕は彼らを本当にかっこいいと思った.彼らのズボンはすごく細かった.僕は母に頼んで、ズボンを細くしてもらった.僕のズボンもかっこ良くなった。しかし、今になって、考えると、普通の親だったら、反対していたかもしれない.子供の気持ちをよく考えてくれた母だった。
もちろん髪も伸ばし始めていた.ちょっとませた小学生だったかもしれない。当然学校からは髪を切れと言われたけど、それで切った覚えがないのだから、きっとのばしていたにちがいない。テレビで、エド・サリヴァン・ショウを放映したときは、誰がジョンで誰がポールかと一生懸命メモを取った事を覚えている.リンゴだけは始めから顔を覚えられたのだった。

2006年12月14日3時37分に今村幸治郎が綴ったブログです。

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