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【研究報告】HUBlicキャリアLabo Vol.01

”働く”人の為の「キャリアの軸」発見研究室「HUBlicキャリアLabo」Vol.01の開催報告をお送りします!HUBlicキャリアLaboについては過去記事をご覧ください。

変化の時代を生き抜く戦略=自分軸

まず大前提として「なんで仕事したり生きたりしていく上で”自分の軸”なんて持たなきゃいけないの?」ということから探求していきました。

「働く」ということだけをテーマに取ってみても。
終身雇用の崩壊
雇用の流動化
新卒一括採用からジョブ重視採用への変化
リモートワークなどの働き方の変化
などなど・・・。

こんなにたくさんの変化が一気に起こるのは日本の歴史の中でもすっごく稀。世界が変化している中で、外の基準に合わせようとしても混乱するばかり。超がつく激変の時代で生きていくには、自分の中に軸を持っている必要があるんですね。

そんな「変化の時代に必要なキャリア戦略」のひとつの解として、今回は「プロティアンキャリア(ダグラス・T・ホール)」を取り上げました。

キャリアラボスライド

プロティアンキャリアとは「変幻自在のキャリア」とも訳すことができ、移り変わる環境に対して、自らの欲求に応じて方向転換するキャリア形成のことを言います。

ここで重要になるのが「アイデンティティ」「アダプタビリティ」です。アイデンティティは自分らしさのこと。そしてアダプタビリティは環境に適応する能力のことです。自分らしく働きながら環境に適した能力を磨いていくことが、この激変の時代の中でのキャリア形成の一つのあり方だと思います。

このアイデンティティを探っていこうというのが今回の研究の主目的です。

今日の研究(ワーク)

前提が長くなりましたが、今回はマーク・L・サビカスというキャリア理論家が提唱している「ナラティブキャリアカウンセリング」の中から「キャリアコンストラクションインタビュー」というものを取り組んでみたいと思います。私自身初めてこちらをやった時にとても面白かったので、1番最初の研究材料に選びました。
「ナラティブキャリアカウンセリング」とは、バラバラに見える経験をひとつのストーリーに組み替えることで、その中から自分らしさ(アイデンティティ)が見えてくる手法です。1つ1つは異なる話題でも、そこに繰り返し出てきたり共通している要素が立ち現れ、それが自分らしさにつながっているんですね。

【問1】今のあなたのキャリア上の課題はなんですか?気になっていること、必要な意思決定など、思いつくものを記入してください。

まず最初に一番大事なこちらの問いから!目的なき自己探求は発散していくばかりなので、最初にゴールをきちんと設定します。

【問2】あなたが成長する過程で(6歳頃)誰に憧れましたか?できれば3人挙げて、その人についての説明をしてください。※身内・親族は除く

この問いからは自分のロールモデルがどんな人物かがわかります。大事なのは誰を挙げたかよりも、その人物のどんな部分に注目しているか。その要素の中に繰り返し出てくるものや共通しているものをロールモデルとしていることがあります。
私の回答は「セーラー戦士」。個別のキャラクターではなく、チーム全体であることがポイントです。その要素は正義の味方・仲間・魔法・変身。後の問いでも似たキーワードが出てきており、これが原体験だったんだなと分かりました。

【問3】定期的に雑誌を読んだり、テレビ番組を見ますか?それはどのようなものですか?その雑誌やテレビ番組のどのようなところが好きですか?

この問いからは自分の居心地の良い環境や活動(働く環境)が分かります。ここでも大事なのはどのようなところが好きかです。繰り返し出てくるものや共通しているものを見ていきましょう。
私の回答は「有吉の壁」(ってバラエティ番組があるのですが・・・)。コンビやグループを超えて芸人さん同士が協力しあっているチームワークだったり、面白かろうが無かろうがとにかくALL OKな感じで笑ってトライしていく空気感が好きなんですよね。

【問4】あなたのお気に入りの本または映画は何ですか?その内容を教えてください。

この問いは自分の未来の可能性について教えてくれます。今自分が置かれている環境や状況をどうしていきたいのか。そういう願いみたいなものが浮かび上がってくるかと思います。
私の回答は「鋼の錬金術師」でした。人生に絶望するほどの困難があっても、歯を食いしばって立ち上がり、悲壮感を持たずに笑顔で飄々と立ち向かっていく。そんな姿にいつも憧れと勇気をもらっています。

【問5】あなたのお気に入りの格言またはモットーを教えてください。

この問いは自分自身に言っている戒めやアドバイスです。無意識のうちに、自分を縛っている考え方だったり、逆に背中を押してくれる言葉だったりが現れてきます。(ここからはストレートな内容なので私の事例は不要かな)

【問6】あなたの最も幼い頃の思い出は何ですか?3歳から6歳頃の、または一番幼い頃の出来事で覚えている事について、できれば3つの出来事を話してください。それらに見出しを付けてください。(無理に記入しなくてもOKです)

この問いからは自分の物事の捉え方の原点だったり、人生のテーマになるようなことが立ち現れてくると思います。共通している行動パターンや考え方や、今の自分がこの思い出をどう捉えているか、改めて客観的に見てみるとわかりやすいと思います。

研究員(参加者)コメント

・共通点が出てきて、キャリアの軸になりそうと感じました!
・「何かいいことがあると悪い事起こりそう」と思うことが多いが、その原点が問6にそのまま出ていた。この考え方を外したら何か新しいものが見えてくるかもしれないと感じた。
・他の方と話していくうちにしっくりくるものが見つかってきた。見つかった時はびっくり!感動!という気持ち。自分はブレていないと改めて認識できた。

世の中には成功した人たちの文章は溢れているけど、失敗し続けている人の文章は少ない。バツイチアラサー女が、日々のこじらせingを綴る日記。この失敗たちをリソースに変えて、前に進む力になることを、そして、誰かの背中を押す事に繋がればいいなと、願っています。