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NPO法人MedicalPLAYのクラファンで集めた資金の使い方

NPO法人MedicalPLAYの共同代表と名乗りながらも、法人運営はほとんど相方(Yoshiki Owaki)に頼りっきりの小野浩二郎です。

#お察しのとおり #家庭でも相方におんぶに抱っこ #相方がしっかりもので良かった

6/20(木)より、自身が運営するNPO法人MedicalPLAYでクラウドファンディングに挑戦しています。

https://readyfor.jp/projects/medicalplay-ehon-project

公開2日を間も無く終えますが、20名もの方からご支援と応援コメントを頂戴しました。SNSですぐにシェア下さったり、投稿やポスト、コメントを下さる方もいらっしゃいました。応援や声援がこんなにも嬉しく力を与えて下さることをNPOメンバー一同みんなで噛み締めております。本当にありがとうございます!

さて、本日は【クラファンで集めた資金の使い方】というテーマでお話しさせて下さい。

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  はじめの資金調達は研究費
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そもそも特定非営利活動(NPO)法人といえども運営にはお金がかかります。法人登記している市区町村に税金を納めますし、会計や経理のノウハウなんてないので専門家にお願いし、なんとか自転車操業でこれまでやってきました。また僕たちは、放射線診療のインフォームド・コンセントを支援するツール開発/普及に関する事業に取り組んでいますが、何かモノを作ろうと思ってもやっぱりお金が必要になるのです。

ここまでどうやっていたかと言うと、公募形研究費から資金調達し、「インフォームド・コンセント支援ツールの研究開発」という研究テーマとして、絵本を制作したり、検査体験ゲームやVR(ヴァーチャル・リアリティ)映像を開発し、実際の臨床現場での評価と効果検証までを進めていました。

(研究開発の話はまた投稿できればと思います。) 

ここまでは研究という形で取り組むことができたのですが、どんなに素晴らしいものを作ったとしても、患者さんや医療者のみなさんに届かなかったら意味がありません!

僕たちの目的は「患者さんの医療(検査)体験が向上すること 」にあるので、せっかく作った絵本や開発中の検査体験ゲームなど、「どのようにしたら必要としている医療現場に届けられるのだろう」、ということかなり必死に考えました。

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   学会展示で絵本を”届ける”
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僕たちはクラウドファンディングを計画した当初、調達した資金を使って自分たちで作った絵本を「小児病院に寄贈しよう」と考えていました。

しかし、一方的に送ったとしても、相手が受け入れてくれない限り使って(読んで)もらうことはできません。ここでもまた同じで、どんなに素晴らしいものを作ったとしても、患者さんや医療従事者の先生方に喜んでもらえなかったら意味がないのです。

「寄贈」これは”送る”ことはできても、”届ける”ことはできていない。クラウドファンディングの設計を見直しました。

結論としては、「学会展示を通して医療従事者の先生に絵本を無償配布する」という設計にたどり着きました。

僕たちも必要としていない方に無理やり押し付けて送ることはしたくないです。

学会展示であれば、活動に関心を寄せて下さる先生・実際に現場で困っている先生・絵本の内容に魅力を感じて下さる先生に、 直接手渡しすることができ、”送る”ではなく、”届ける”ことができるのです。

また学会に展示ブースを出展することは、もう一つ大きな意味を作ることができます。

医学学会は医療や技術の発展のために大きく重要な役割を果たしていますが、その運営は医療従事者自身の会費や医療関係企業の協力により成り立っています。

クラウドファンディングでご支援頂いたり応援の声を頂くのは、医療関係者の先生方、医療体験された患者ご家族の方が多いです。医療に真剣に向き合っている皆様から集めた資金は、

 「やっぱり全て医療の発展のために使いたい」

と考えてしまいました。

学会で展示ブースを出展するにはおおよそ20万円以上の資金が必要となりますが、それは学会を支援することに繋がりますし、ご支援を頂いた皆様の気持ちである”お金”が医療の発展を通して循環することが最も良い形ではないかと思っています。

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第60回 小児放射線学会で出展しています!!
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現在(6/21,22)開催中の第60回小児放射線学会でNPO法人MedicalPLAYとして初めての学会展示を出展しました。

展示ブースでは、絵本「からだのなかをのぞいてみると…!?」の無償配布をしています。

(2日で50冊配布予定でしたが、たくさんの先生方にお声かけいただき初日で40冊がなくなりました!!)

絵本のほか、開発中の検査体験ゲームや検査体験VR(ヴァーチャル・リアリティ)ツールなどを展示しています。

学会展示の報告については、また明日以降にさせて頂ければと思います。

こんな感じで、医療現場の先生方と一緒に患者さんの「医療(検査)体験に価値」を創って、医療の発展に関わっていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします!

現場からは以上です!

あなたのサポートは全て「子ども達の医療」に還元します!