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未来への大分岐に資本主義はどうなるのか というか自分はどうするのか?【2019年9月4日】

気付けば9月になって、誕生日も過ぎ去りました。
今回はリーディング。


資本主義の終わりか、人間の終焉か? 未来への大分岐 (集英社新書)


いやーぶっちゃげ良かった。色々自分的にツボの多い内容でした。
このブログで今まで取り上げてきた本のジャンルをご存じでしたらわかってもらえるかと思いますが。

なんか気になったところ引用しまくってたらネタバレみたいになってしまったので、
細かい内容は追記部分に記載します。気になる人は追記開いてください。

このブログ始めてから色んな本読むようになったけど、
30歳すぎくらいから読んでるのは世界の貧困問題とか格差問題、レントシーキングの内容が多い。

去年、2回目のマンハッタンに行って、タイムズスクエアを訪れた時の気が狂ってる感を思い出します。
ハイパー消費社会のテーマパークみたいな交差点が存在すること自体に異常を感じたんやけど、
それが当然のように存在するって、資本主義の終わりってことなんやなって、この本を読んで腑に落ちました。

2006年にウェブ進化論やザ・サーチを読んだときの気持ちが、この本でも感じられるけど、たった十数年でこうも変わるものかと。
不思議な感覚です。

この本を読んで思い出すのは、
一つは、攻殻機動隊。
AI、ロボティクス、情報技術の発展の末にある世界の在り方を、あの時代にあんな風に描けた士郎正宗氏の素晴らしさよ。
そしてその先に行き着くテーマが、人間とは何か?という普遍的倫理にまで及ぶという。
この本の4人の識者が今になって言ってるようなことを1989年に漫画にしちゃってるという。

もう一つは帝王学。
これはふと思っただけやけど、指導者が倫理的に正しくないことをどうやって諫めるのか。
本書では、トランプ氏もプーチン氏も安倍氏もけちょんけちょんに言われてるわけですが、じゃあなんで彼らは各国のリーダーであり続けていられるんだろうか。
帝王学は民主主義じゃないわけだけど、現代だって民主主義は機能してると言い難い。
皇帝には諌議大夫というストッパーがいたけど、現代の選挙はどうもその機能を果たしてない。帝王学の本には、大衆こそが史上最悪の暴君になるかもしれないと指摘があった。なんの、その通り。倫理なく責任を感じない大衆が参加する民主主義が機能するはずがない。


この本の締めくくりとしては、
我々民衆の一人一人が倫理的に正しく物事を判断するようになって、普遍的な正解を選択できるようになる必要がある。
それを、諦めずに声に出して行動していけば、資本主義も民主主義もアップデート、次元がシフトアップできるよ!がんばろうよ!
って感じなんですが、、、
言うは易し。なかなかに恐ろしいタイトルの本書ですが、人類がその恐ろしさが身に染みるのは本当に世界が終わるときだろうって気がする。
さて、自分は何をしようか。
諦めて、人間みんなが終焉を迎えるまで搾取する側になる努力をするべきか。こういう選択を考えるとき、選挙だけの民主主義の不毛さをいつも感じます。
みんなでやらなきゃいけないからねぇ。。。香港のデモも、タイムリー。

自分はどうするのか?ではなく、どうしたいか?か。

長くなりそうなので、前編後編に分けます。


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