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ビール職人になって10年 40歳になりまして

9月もあっという間に過ぎ去っていきます。
実は8月に40歳の誕生日を迎えました。

30歳を迎えた時のブログ記事も実はあったりして笑

ブログとかnoteとかって
実は自分のキャリアとか
その時期の気持ちとか思考の振り返りになってるなって改めて思いますね。

前職のタリーズを辞めてから、
ちょうど寿酒造に勤め始めたころで、
まだまだ右も左もわからない状態で
いろんなことをやらせてもらっている時期でした。
それまで飲食サービス業しかやったことなくて、
製造業の面白さや大変さに触れてたころ。

この時の記事読んでもわかるように、
30代になった頃は
とにかくがむしゃらにやるぞーって感じだったんですね。
20代も生き急いでた気はしますが、インプットの方が多かった。
30歳になってアウトプットで勝負、と思ってたので、
ビール職人になって10年、
独立起業して7年経ってまぁまぁその通りにはできたかなと。

最近はちょっと考えも変わってきて、
無理してイキってやる30代から、
無理せず長くやる40代に切り替えていこうと思います。

コロナで色々大変でしたが、
逆にいいタイミングで足踏みしたのかもなと思ったりもしてます。
それまでは、止まったら死ぬ、くらいの気持ちで動き回ってましたが、
全く動けなくなった時期が出来て。
都市経営プロスクールで学んだのもいいきっかけでした。
改めてインプットの時間が作れたし、新しい学びが多かった。
都心部で飲食ビジネスのことだけ考えてたら、
色々と気付くのも遅かったかもしれません。

ここから十数年で、社会というか世界というか人類は、
また大きなパラダイムシフトを迎えると思います。

今までの私だったら動けるだけ動いて動きながら対応する、
みたいなやり方だったんだと思いますが、
40歳になって、
ビジネスも生活も変化に柔軟に対応するためにバッファーを持っておこうと思うようになりました。
その方が結果的には生産的な年代なんだろうなと。

クラフトビールもこれから10年でどうなっていくか。
私がクラフトビールの業界に飛び込んだ10年前から比べてもかなりの激変があったよなぁと。

地ビールブームのあとから見ると
事業者数は3~4倍にまで膨らんできて一定の盛り上がり、
ブームは続いていますが、
明らかにビジネスとして成り立っていない事業者
出てきたように感じます。
なんでこんなしんどい思いしてビール作ってるんだっけ?
とふとした瞬間に思ってやめてしまう事業者もそろそろ出てきそうです。
国税庁も今は新規免許を出してくれていますが、
どこかで頭打ちになる日がくるはず。

これからは大規模化する事業者も限られてくるでしょうが、
一番しんどいのは、中途半端な規模感のメーカーじゃないでしょうか。

中途半端というのはどういう規模感かというと、
海外輸出するほどの規模はないけれど、
地域の消費だけじゃ食っていけないから
都市部への販路に依存せざるを得ないけど
マーケットの競争激化にはついていけないくらいの規模感です。
パッケージングと輸送のコスト増が
売上でカバーできない規模感
とも言えます。
まぁそれくらいの規模のメーカーも多いわけですが、、

これから10年で生き残っていけそうなクラフトビールメーカーは、
地域に供給して地域で消費してもらえる分だけを
なるべく効率よく生産して、
地域の都市経営課題も同時に解決できるようなビジネスモデルが必要になると感じています。

ビール製造ビジネスを続けていくためには、
ビール製造以外のこともしっかりと考え続けなければならない。

こうやっていうと
ビール製造が手段であって目的ではないメーカーと
非難される(というのも意味不明だが)可能性も実はあるんですが、
ビール製造を続けていく目的のために、
手段としてもビジネスを考えるべき
、と私は思います。

ブリューパブがそのビジネスの一つのモデルになると思っているのですが、
都市部の飲食店の環境激化と、
飲食店の労働力不足がこの課題をかなり複雑にしているとも言えます。

いずれにせよこの40代の10年間も自分にとっては楽しみな期間。
50代を笑って楽しんで迎えられるように、
40代は色んな視座で色んなインプットをして、
丁寧に大胆にアウトプットして生きたいと思います。

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