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MMAの源流UWFを辿る


昭和プロレスの生き証人としては、やはりこの二人の師弟関係は本当に嬉しい対談でホッコリしますね。

ここにアントニオ猪木がいれば、もう本当に痺れるくらい最高なのですが…笑

今日はそんな昭和プロレス、黎明期の格闘技についてチラッとだけ書いてみます。

やはり新日本プロレスの猪木、藤原、佐山、前田、髙田… そして後のUWF〜リングスがなければ、その後の進化したMMAは存在しないかも知れません。

そのまま、おそらくブラジルのバーリトゥード、ルタリブレ、アメリカではノーホールズバードという名のままで、世界的にはマイナーな謎の格闘技として日の目を浴びることはなかったのではないかと思うのです。

日本のPRIDEだって、もとは髙田がヒクソンと戦うためのプロレスあってのイベントでした。

さらにタイガーマスクが創立したシューティングから修斗に進化して、まさに藤原組長の源流から派生した日本初のガチなプロレス団体パンクラス、プロレスラー対ルチャリブレの見せもの的異種格闘技大会として作られたDEEPというイベント。

今の日本で生き残った老舗的なMMA団体だって、すべてはプロレスなくしては始まっていなかったと言えます。


海外を見れば、アメリカのデンバーで初開催された初期のケンカ大会であるアルティメットファイティング、これだって下手すればわずか数回で終わっただろうし

実際には倒産寸前までいったし、そう考えれば今の時代にここまで世界を席巻するUFCすら存続してなかったかも知れないのです。

すべてはたられば論ですが、あながちその時代を通ってる人は納得できるのではないでしょうか?


よく前田がMMAに対してコメントすると必ずやアンチ的な人から、前田はガチやってないという論争をヤフコメとかで見るのですが、それは時代背景の違いであるのは間違いありません。

あの時代であれば、サラリーマン的な人数の契約選手たちだけで回せば興行は無理でした。

でも個人的な意見を言えば、単に試合としてルールが確立した今のような競技化された現代MMAの試合であれば、別にあの当時の前田をはじめ、プロレスラーたちでもそれ用の練習すれば数年でアジャストするのは誰でもできるわけです。

それは実際にパトスミと素手でやった田村、グレイシーを倒した桜庭、ヒクソンを実質引退させた船木、そんなUWFの第二世代たちが実証しています。

少なくとも今の立ち技のメジャー選手がMMAに挑戦するよりも全然リアルに強いのですよね。

もちろん、今に置き換えてその適正な階級で強いかは別の話ですが…

より厳格な階級制度が確立する今、どう考えても今のRIZINで全盛のバンタム、フェザーの選手が本気で鍛えてる強いヘビー級ファイターと戦えるわけないですよね。


ガチ論争以前に今の競技化したMMAの方がレフェリーもしっかりしている今の方が安全面では守られてるのは明白です。

そもそも、まだ選手の技術がない時代のガチの試合のそれだと、世界的にまず興行としては成り立たず、食べれるという意味での職業としての格闘家はボクサーのほんのひと握りのスター選手以外には生まれなかったことでしょう。


古くはアントニオ猪木のアクラムペールワン戦、ガチゆえの当時は酷評であったモハメド アリ戦など…

プロレス的な異種格闘技戦から続く猪木イズムを源流とする上野毛の新日本プロレス道場〜UWF〜総合格闘技〜そして現代MMAへ完成していくまでに50年の月日を要したのです。

それこそが、まさに猪木が掲げたスローガン、KING OF SPORTS。

あの最初のバーリトゥードジャパンやUFC大会が開かれた90年代という総合格闘技が黎明期のカオスな時代は、選手のディフェンス技術がなく、レフェリーもまだ経験や知識がない分、それはそれで今見てても怖いですよね…

さらにはリングスのオランダ、ロシアの選手のようなプロレスが上手くできないような、リアルなマフィアくずれの荒くれ者勢がいっぱい参戦していたわけですから。

当時のリングスロシアからの流れがなければ、現代におけるヌルマゴメドフ、最強ダゲスタン軍団だって誕生していないのかなと思うのです。

今のような厳格な階級もなく、そんなヘビー級の猛者が集まるハードコアでメチャクチャな無差別な体重設定の中でやらされる日本人選手たちの方が、何十倍もリスクあり怖いと思うのですよね…笑


そんな久しぶりのプロレス、格闘技ネタのひとりごとのつぶやきでした。

https://youtu.be/jrm-mmlUD5c

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