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"SDGs"をブームで終わらせないために

最近、"SDGs"という言葉を、テレビや雑誌、新聞などでよく見る。
SDGsとは”Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)”の略。
持続可能でより良い世界を目指すための国際目標を定めたものだ。

それは私が勤めていた会社でも話題に上がった。
そして「"SDGs"が取り沙汰されているから、何か会社でもやったほうがいい」と上司が言った。

それがきっかけで、会社で"SDGs"に則したことを行うことになり、何をやるかについて考える会議が開かれた。

社員からは色んなアイデアが出てくる。
ゴミ拾いをする、コピー用紙を無駄にしない、包装紙をリサイクルする、節電する、寄付するなど……

ただ、アイデアはたくさん出るのだが、実際に行動しようとはならない。
会議の場だけで終わってしまっている。

「"SDGs"に対して向き合っている」と言うと、世間から良く見られる。
そのために会議をやっているのではないか? と疑問を抱いた。

僕は思う。
"SDGs"が持続可能な社会にするのではない。
持続可能な社会にするのは、私たち一人ひとりだ。

"SDGs"のためだけに行動してしまうと、ブームが去ったあと、行動をやめてしまうだろう。
ブームの後は話題になりにくくなって、社会からも評価されにくくなるからだ。
周りがやらなくなって、自分もやらなくなってしまう……

もちろん、"SDGs"は興味関心がなかった人にも、持続可能な社会にしていくような行動を促すために重要な役割をしてくれている。
それはわかっている。

その前提で言いたい。
大切なのは、"SDGs"の先にあるもの。

「何のために"SDGs"と向き合うか?」だ。
「何のために持続可能な社会にしていくか?」だ。

"SDGs"で持続可能な社会にしていくために多くの人が考えるきっかけになった。
しかし、このままでは、"SDGs"はブームとして終わってしまうのではないか……という危惧を感じている。
それは自分自身に対して、一番強く感じている。

だから、何となく社会に良いことをしたいなと思うだけで終わらせない。
アイデアを出すだけで終わらせないようにする。

どんな小さなことでもいい。
一つでも行動する。
それを続ける。

私は「ゴミ拾い」をすることにした。
床に落ちているものを拾って捨てる。
ただ、それだけ。

でも、ここから始める。
その小さな一歩が大きな成果につながることを信じて。

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