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タイタニック後編を見逃した事。

2週目のタイタニックを見事な爆睡で逃した私は、
先日WOWOWで放送され、録画していた
「ワンスアポンアタイムインハリウッド」で
ディカプリオ欲を埋めたつもりでいるのですが、
全然タイタニックのディカプリオとイコールにならないという事は、
生粋のファンだからこそちゃんと自覚しております。

ただ美しいディカプリオを拝みたいのなら
「太陽と月に背いて」や「バスケットボールダイアリーズ」などを観ることがいいのだと思うのですが、
「ロミオとジュリエット」が外せないということも、生粋のファンだからこそ
自覚しないといけないと思っております。

ロミジュリ公開時、中学1年生だった私は、
ディカプリオなんか知りもしないだろうと思われる、50代近い学校の副担任(国語担当)が
最近見た映画で「ロミオとジュリエット」を話題に出した事を思い出します。

もちろんすでに観ていた私は
「え?このおばさんが?(←失礼)
ディカプリオ目当てで?(←自分がそうだから他人もそうだと思ってしまう思考)」
なんて失礼な思いに駆られた事を思い出すのですが 

当時の副担任の先生からすると、重要なのはディカプリオではなく、
シェイクスピアの物語である
「ロミオとジュリエット」が大事だったのだろうと思います。

「あのロミオとジュリエットが現代風に描かれていて、なかなか面白く観させて頂きました。」と、先生はおっしゃっておりました。

あの教室で、彼女が述べるロミオとジュリエットの感想なんぞ、誰もピンときていない感じではありましたが、すでに観ていた私は
この先生が?という驚きが勝っていたようで
今でもはっきり思い出します。

当時中学1年生だった私は、というと
自称映画好きを語っていましたが、ただミーハーな気持ちだけでディカプリオのロミオとジュリエットを観ておりました。

しかし、あの副担任が言っていたようにあの映画は全てを現代に置き換えてはいるものの、
セリフ回しはシェイクスピアの物語を大事にしているのです。
何ともチグハグながら、よく出来た映画だったのでは?と大人になった今だからこそ改めて感じます。

ロミオとジュリエットの悲劇の物語の舞台であったイタリアでは、
当時教皇派と皇帝派という政治的派閥があったと言われています。
そんな違う派閥の家で育った2人が恋に堕ちてしまった事は許されることなく、結果悲劇を生んでしまうのです。

それがディカプリオのロミジュリでは政治的派閥はマフィアの紛争に置き換えられ、
戦う武器の剣は拳銃になり、
西洋王子スタイルではなくアロハシャツを身にまとい、
おしゃれなオープンカーに、
バックにはレディオヘッドやガーベッジ、カーディガンズ、が流れているんです。

当時レディオヘッドもガーベッジも知らなかった私にはそんなところはスルーしてしまいそうなディカプリオの映画だったのですが、

今では決して無視できない内容になっているように思います。
主題歌がレディオヘッドというだけでも痺れそうではありませんか。


この際なので、もう一度ロミオとジュリエットを観て
美しい時代のディカプリオを堪能しようと思います。

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