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芸術とお酒は隣り合わせである

ピカソの好きなエピソードがある。

マドリードにあるソフィア王妃芸術センターに飾られている、名作「ゲルニカ」の側には
写真家ドラ・マールが撮影した制作過程のピカソの様子も一緒に観ることができる。

ドラがピカソの愛人だった事が有名なくらい
ゲルニカがスペインの歴史上でも最も悲しい出来事であるスペイン内戦中に、ピカソが感じた怒りや悲しみが描かれているというのも有名だ。

そんなゲルニカ制作中 
ドラと別の愛人がアトリエで出会してしまったそうだ。
一触即発。
に、決まっている。
ヨーロッパの女性は気が強い。
に、決まっている。

そんな今にも飛びかかってしまいそうな2人にピカソは
「戦って勝った方を選ぶ」
と、言ってのけたのだそうだ。

たった今あなた、戦争の怖さを描いているのよね?そのでっかいキャンパスに!
という現場で。

これは昔トリビアの泉という番組で
なかなかの「へぇ」を獲得したエピソードなのだが、印象深くおもしろい。

ピカソには数えきれない程の愛人がいたとも言われているが、
絵が上手い芸術家というのはいつの時代も魅力的なのも確かだ。

無意識ではあるし、いらなすぎる余談だが
私も好きになる人はいつも絵が上手な人だった。不思議だ。

そして、今日紹介したいのは、そんなピカソの絵を堪能することができる

ピカソ美術館


バルセロナのオススメの場所の一つである。
私は中に入ったり、入らなかったり。
なのに何故か行くたびに立ち寄ってしまう場所なのだ。

ピカソは若い頃からすでに画家として開花しており、晩年は鉛筆で走り描きしたような絵でも
高値がついたと言われている。

でもここには、
若き日の甘酸っぱい香りがしてきそうな絵から
なんだか呪い殺されてしまいそうな絵まで
ピカソの歴史がひしひしと感じられる。

何よりも規模がちょうど良い。

大好きな人にとっては物足りないくらいなのではないかと思うほど、だ。

私はどちらかと言うとルーヴル美術館のような大きな場所ほど、何しに行ったのかよくわからないで出てくる事が多いので
これくらいのこじんまり感がちょうど良い。
2、3周しちゃったりするくらいだ。

中でも 
世界三大名画として名高い
ベラスケスの「ラス・メニーナス」をオマージュしている絵はゲルニカ並みに見応えがある。

対象物がなくて、大きさが伝わらないのは残念だけども。

こちらが本家のラス・メニーナス

このピカソ版ラス・メニーナスがバルセロナのピカソ美術館のハイライトだ。

そして、美術館を出たら是非行ってほしい場所の一つ

老舗バル「EL XAMPANYET」※エルシャンパニェト

ピカソ美術館× EL XAMPANYET
多分バルセロナ市民で知らない人はいないんじゃないかと言う有名バル。
そして
私は結局ここを1番紹介したかったんじゃないか、説。

うん、ある。

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