見出し画像

【開発ストーリー】マス目フセン"Kaketa!"〈color〉

ご要望が多かったマス目フセン"Kaketa!"の新色をリリースします。

"習熟度"や"練習した回数"を色で使い分けたいという言葉に刺激を受け、開発を進めました。

この商品が生まれるまでの軌跡を本記事では綴っています。

立ち上がって間もないブランドの苦悩とギリギリの意思決定をぜひ感じてください。そして、ものづくりの背景も楽しんでください!

それではどうぞ!

商品のご予約・ご購入はこちらから!
▼▼▼
https://shop.plus-teacher.com/items/85882219



色を増やして喜ぶのは誰?


マス目フセン"Kaketa!"をリリースしてから、ノリ面を下にしたアンダー、四字熟語などに対応したロングと皆様のニーズに合わせた商品を展開してきました。

underとlong

ここまで展開して、どうして色展開をしないのか疑問に思われる方もいたかもしれません。

色展開には、二つのハードルがありました。

①資本的なリスク
②価値を信じられなかった

①資本的なリスク

少しものづくりのモノの動きをご説明します。

まず、私たちメーカーは、大きなロール紙を購入します。

その紙にマス目を印刷→フセンに加工し商品を完成させます。

大きなロール紙を買うと、大きなお金が手元からなくなります。具体的な数字は割愛しますが、それだけの覚悟が商品化には伴います。

色展開を行うことはロール紙を色数分の購入が必要となります。立ち上がって間もないブランドに、そのような余裕もなく、そもそも検討できるステージまで辿り着いていませんでした…

②価値を信じれなかった

マス目フセンをご存知の方は、こだわりをかなり詰め込んでいます。マス目の印刷色、数、サイズ、余白など、検討の余地はほぼ残していません。

視覚過敏の子どもでも使いやすい色(グリーン)、ここにも強くこだわりました。

そんなこだわりを持った色なのに、安易に色展開することに強い懸念を抱いていました。

見栄えだけの色展開ならしない方が良い。そこに機能価値はあるのか?

色の価値を見つけた


僕らのブランドは、開発の流れが特殊です。本当に近い距離でユーザーの方と繋がりながら商品を考えています。その中で、色展開の話がありました。

色の違いで使い分けたい。

ユーザーの方の声

そんな話を受けた日から、1週間で数十件同様の意見が寄せられました。

・練習した回数を色で管理したい!
・習熟度別で色を分けたい!

ユーザーの方の声②

グリーンにこだわりを持っていましたが、色展開は多くの方に求められていると再確認ができました。

すぐさまアンケート作成し、ユーザーの方のお声を集計しました。そこにはポジティブな意見で溢れていました。

色展開は見栄えだけではなく、機能的な価値がありました。

商品化を目指したい。
けど、お金が足りない。

やりたいこと、皆様の期待に応えるためにはお金が必要です。情熱だけでは進めない現実がありました。

お金が足りない!次のヒットを生み出せ!

マス目フセンに続く、強い価値を生み出す必要がありました。

後日談ですが、日本文具大賞を受賞のお知らせが届いた頃には上記の思考が巡っており、焦りにも似た感情を引き連れて、授賞式に向かっていました。

そんな中、生まれた商品が計算用フセン"Toketa!"でした。

計算用フセン”Toketa!”

Toketa!のお話は別の記事(リンク)に任せるとして、この商品がマス目フセンに続くヒット商品となりました。

Toketa!以降も矢継ぎ早に新商品のリリースを続けました。2023年(昨年)は本当に開発を頑張りました。多くの方に喜んでもらえて嬉しかったです。

そして時は流れ、色展開を意思決定できる材料が揃いました。(お金以外の要因も含めて検討し、総合的に量産の意思決定ができました。)

たくさんの方のサポートがあり、改めてこのブランドは多くの方に支えられていることを実感しました。

ようやくここまできた。

大きな深呼吸をしたことを今でも覚えています。

ブランドの規模を見ても、増やせるカラーは3色までが限界でした。(ポストイットとか多様な色を展開していて本当にすごい…余談)

様々なカラーを検討し、以下の3色に決定しました。

・ブルー
・クリームホワイト
・ピンク

ブルー・クリームホワイト・ピンク

あえて、白を基調にした色も選択しました。筆記具のインクや鉛筆の黒鉛感、文字のかすれ等を存分に楽しんで欲しいという願いを込めています。真っ白では眩しいと感じる方でも扱いやすいようにクリームに近い紙を選定しています。

おわりに

今回は、お金の話も交えながら、創業まもないメーカーの泥臭い部分をお伝えしました。色展開の意思決定に大きな壁を感じていましたが、皆様のおかげで超えることができました。

これからも皆さんのお声を道標に開発を進めていきます。私の意見なんて通らないと思われる方も多いかもしれませんが、それが通るのが+teacherです。

ぜひ一緒に開発しましょう!そして教育業界、社会を良くしていきましょう!

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました!

商品のご予約・ご購入はこちらから!
▼▼▼
https://shop.plus-teacher.com/items/85882219

この記事が参加している募集

#お金について考える

37,253件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?