【開発ストーリー】計算用フセン"Toketa!"
この記事では、【新商品】計算用フセン"Toketa!"の開発ストーリーを綴っています。
ここまで開発を続けられていること、多くの暖かいお言葉をいただいていること、当たり前ではない現状に改めて感謝いたします。
ぜひ、楽しんでいただけると嬉しいです!
「ご予約はこちらから!」
(リンクになっています。)
開発の始まり
マス目フセン"Kaketa!"の開発段階から、計算用のフセンも商品化の構想はありました。
ただ開発に着手するまで、腰が重かったです…
理由は単純で、計算用フセンのマス目の数を決めるのが大変そうだったからです。(今思うと全然大変ではない…)
すべての計算に対応させたい想いはありましたが、実現可能性を鑑みると難しく、そこにストレスを感じていた僕はアイデアと向き合うことを避けていました。
そこから、2-3ヶ月ほどは英語フセンや整えて貼れるマステの開発に着手しました。ようやく落ち着いた頃に、小学校の先生からメッセージをいただきました↓
この悲痛な叫びは、僕を動かすには十分でした。
気が引き締まり、アイデアと向き合うことを決意します。
新しい開発プロセスの挑戦
マス目フセン販売以降、計算用フセンの要望は、たくさん頂いていました。であれば、計算用フセンを心の底から欲しいと思って下さる先生方・保護者の方と開発を進めるべきだと思いました。
そこで自社サイトで買い物をしてくださった皆様に、"計算用フセンの開発を一緒にやってくれないか?"とご連絡をしました。
ありがたいことに数十名の方々が手を上げてくださり、1つのチームが出来上がりました。
余談)
集まったメンバーのアンケート解答率が驚異のほぼ100%…
コミュニティを運営している方ならご理解いただけると思うのですが、アンケートの解答率が毎回限りなく100%に近い数字は異常なのです。それだけ熱量高く、情熱を持って参加して下さり感動しました…
商品仕様の検討
まずは、マス目の数を決めるために参考書を手当たり次第購入。
一番参考にしたのはこれ↓
小学生が学習する計算を全てチェックしました(多分…)
そして、メンバーとディスカッションし、6 × 6 マスに決定。
基本的な四則演算であれば、このマス数で対応できるはずです。
次にデザインの検討です。
デザインは美しさだけでなく、機能性も備わっているべきだという自論があります。つまりは"デザインはユーザーの課題に寄り添う必要がある"のです。
そして、計算(特に筆算)のつまづきには、大きく2つの原因があることが分かりました。
それらを解決できるデザイン案を作成しました。
※以下参照
ヒアリングを重ねていくと【位取り】に課題を感じている子どもたちが非常に多いことが分かってきました。
E案かF案で悩みましたが、方眼系の有用性を感じていたため、F案で進行することを決めました。
補足)
繰り上がり、繰り下がりに課題を感じている方が多いことも重々理解しています。今後、開発に着手できるように頑張りたいと思っています。少々、お待ちください。
デザインの発散と収束
位取り重視のデザインに焦点を当て、イメージをさらに具現化していきます。(この辺りの検討は面白いですよね〜!)
次に、カラーリングの検討を進めます。
そして、PANTONE 2905 C に決定しました。
ほぼほぼ完成に近づいたのですが、唯一気がかりだったのが、小数点の筆算が 6 × 6 マスでは収まりきらないのです。
なんとしても、解決できる方法を探したい。
教育への情熱が僕を突き動かします。
常識を疑え! ~ユーザーが求めているもの~
ずっと解決できる方法を探していました。
夢の中でも検討を続ける毎日。
僕の経験上、夢の中でも思考を巡らせているアイデアには必ず何かが起こります。
今回もその時がきました。
テレビをぼんやりと眺めている時に閃いたのです。
ただ、これは業界ではタブーとされてきた仕様です。
付箋紙の表面には剥離紙と呼ばれるコーティングがされていて、ノリがつきにくい加工がされています。そこに接着するわけですから、どうしてもノートに貼り付ける時よりも接着強度は落ちてしまいます。
「でも、、、」
そこまで乱暴に扱うものでもないし、ある程度の接着力があればユーザーの方にはご満足いただけるのではないか?
この仕様をNGとしてきた常識(業界)そのものに違和感を感じ、何度もテストを繰り返した結果、
と、意思決定をしました。
商品を手に取っていただいた皆様、ぜひフィードバックいただけると嬉しいです。(もし使用感を著しく落としている場合は次回生産時改善します…)
兎にも角にも、キリトリ線のおかげでフセンそのものは一般的な付箋サイズに抑えつつも付箋同士を接続することで幅広い計算にも対応できる仕様に辿り着きました。
(よくやった…自分…)
あとがき
+teacherから4つ目の新製品をリリースすることができました。
開発する全ての商品に情熱と想いを乗せて、世の中にリリースしています。
教育業界をものづくりで支えたい僕たちのストーリーに共感いただけましたら、ぜひ拡散や口コミを頂けると大変励みになります。
最後になりますが、計算用フセン"Toketa!"が、多くの教育者、そして子どもたちのお役に立てることを心の底から願っています。
「さて、次は誰の”ものづくり”をやろうかな!」
最後まで、ご覧いただき、ありがとうございました!いいね、拡散いただけると泣いて喜びます!
まだまだ未熟な+teacherですが、今後とも、よろしくお願いいたします。