見出し画像

期待される新型コロナ禍での就職意識

毎年の新卒の就職活動は、それぞれその時期の社会動向などの影響を受けながら進んできました。

バブル崩壊後の就職活動(就職氷河期前期)、リーマンショック期の就職活動(就職氷河期後期)、インバウンド・東京五輪決定景気に沸く売り手市場の就職活動など、社会の動きと就職活動は切っても切れない関連性を持っているといえます。

そして21卒の今年もまた新型コロナウイルス禍での就職活動という、日本のみならず世界的な大混乱のなかでの就職活動になっています。

しかも学生の皆さんにとって大きな打撃だったのは、3月になるまでしっかりと就職活動に向けた準備を進めてきたなかで、いざ募集解禁となる3月とほぼ同時に新型コロナウイルスが一気に世界を襲ってきたということ。

3月初旬から予定されていた各地での合説が一気に中止になり、個別の説明会も急遽WEB開催。
しかも説明会スケジュールの多くが見直しにより後ろ倒しに。そして面接もWEBに切り替わり、その面接の予定さえも次々に後ろにとずれ込んでいます。

そんな混乱のなかで必死に頑張っている皆さんには本当に心から敬意を表すると同時に、ここで困難を乗り越える力が、きっとこれから社会に出た時の強い力になると信じています。

新型コロナ禍での採用を決行する企業の覚悟を感じているか?

そんな新型コロナウイルス禍での就職活動となった21卒で大切になるのは、急に売り手市場から大逆転した状況に対する意識や姿勢の在り方だと思います

これをご覧いただいている多くの方がtwitterでも繋がっていただいている方だと思いますが、そこでの「質問箱」に寄せられる内容が、いまもまだ「お給料が…、休日が…、転勤が…」など、自分の希望条件に関するものが多い印象があります。

それは3月になる前の売り手市場の「自分がいろいろ選べる」という意識から変わっていないのでは?と危惧するところでもあり、その潜在的な意識が志望動機や面接での姿勢や回答でも表れ、評価結果につながっているように思います。

企業が採用したいのは新型コロナに共に立ち向かっていく意志を持った学生

もしも皆さんのなかに「そういえば…」と思い当たるところがあれば、いま一度、見直してみてほしいと思うのです。

採用中止を打ち出した大手企業などもあるなかでなお、2021年の新卒採用を決行する企業が自分たちに何を期待し、面接でどんな自分たちの姿に会いたいと思っているのかということを。

きっといまもなお「年間休日は何日ですか?」「残業はありますか?」「モデル賃金はいくらですか?」「転勤はありますか?」といったことへの関心事ばかりの学生の姿ではないと思います。

新型コロナウイルス禍で社会に出て就職するということに対して企業と同じく強い覚悟を持ち、志望企業と共に立ち向かっていくという意志を発揮できるか?
その意志を「御社のこんな強みを活かして、これからこういったことが予想される社会(業界)をこうしていきたい。そして何より御社そのものの成長を担いたい」という当事者意識を持った目標として強くアピールできるか?

もちろんそれを感じさせるのは言葉だけではありません。

私に期待してほしいという働きかけの笑顔、熱意、そして目の輝き。

それらも含め、ぜひ「この学生こそ当社の未来を託せる人物だ」と評価してもらえるよう全力を尽くしていきたいですね。

そんな時代に急になってしまったわけなのだから。

新型コロナ禍の就職活動


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?