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ルール違反は悪くない

 会社で働く限り、殆どの仕事には従来通りの”やり方”があります。きちんとした会社には業務内容に沿ったマニュアルも丁寧に準備されていて、このマニュアルさえ読めば職場で必要な仕事は大抵無難に済ませられることができたりします。では、そんなマニュアル通りで従来通りの仕事をしていて無難に仕事を済ませていて良いのでしょうか。本日はそんな内容です。

 結論から言うと、そんな無難な働き方では上手くいかないのが事実です。ビジネスとは、常に成長が求められます。8月に1000万円を売り上げたら9月には1100万円を売り上げるのが当たり前なのがビジネスです。8月に300万円コストカットをしたら9月には350万円のコストカットをするのが当たり前なのがビジネスです。そんな環境でマニュアル通りに働いていて、常に右肩上がりの数字を達成できる訳がないですよね。多くの人が誤解しているのですが、職場におけるマニュアルというのは「このように働けば立派ですよ」という内容ではありません。「ズブの素人でもこれを読めばスタートラインに立てますよ」という内容です。マニュアルを読んで、それを実行する。それはあくまで誰もが共通して持っているノウハウを効率的に学んでいるだけで、そこから独自の方法で良い成果を生み出すのが社会人です。「マニュアル通りに動けば良いならバイトで良い」なんてセリフも良く聞くかと思います。

 では、独自の方法でもっと良い成果を出すにはどうすれば良いか。これには色んな方法がありますが、どれも共通して言えるのが「多少のズルをすること」です。「ズル」と聞くと嫌悪感を覚える人もいるかもしれませんが、ズルをせざるを得ないのは周りを騙すためではなく、前述した「マニュアル通り」からはみ出た言動は全てズルと言われてしまうからです。分かり易く言うと、先人達が築き上げてきたマニュアル(やり方)から外れたやり方は全て「ズル」とされてしまうのです。

これまでにない成果を出すには、これまでに無い手法で課題解決に取り組むしかないのが実態です。では、その「これまでにない取り組み方」が「ズル」だと言われた場合、貴方は行動を謹んで、これまで通りの言動に留まり、これまで通りの成果に甘んじ、会社から低い評価を得ることに満足しますか?

 以前、こんなツイートをしました。

 これまでとは違う、もっと良いアウトプットを出すには、多少の「ズルさ」や「ルール違反」は必要になってきます。そして、「ズル」や「ルール違反」をある程度覚悟しないと所謂「その他大勢」になってしまいます。

 会社で、特に大企業で働いていると、「ズルイやり方」や「ルール違反なやり方」をしている人を糾弾する人達が一定数います。私はそんな人種を「ルール厳守マン」と呼んでいます。そんなルール厳守マンの非難はそこそこのストレスに間違いありませんが、いちいち付き合ってはいけません。何故ならルール厳守マンの目的は、効率よく働く人のアウトプットを自分レベルまで落とすことが目的だからです。「ルール違反は良くないが、結果として良いアウトプットに繋がっているのも事実だから、ルール違反がルール違反でなくなる様にルールを変えていこう」とでも言ってくれれば最高なんですが、ルール厳守マンはそんな生産性の高い発言を言いません。何故なら、成果を落としてでもルールを守り抜くことにアイデンティティを感じているから、ルールを守ることを絶対的な正義にせざるを得ないのです。企業で働くことは皆で切磋琢磨してより高みを目指すのが本質だと思いますが、「あいつの成果を落としてやろう」と意気込むルール厳守マンと付き合ってはいけません。そして、いざルール違反がトラブルになったとしても、まともな会社なら貴方を責める人はいない筈です。

 ただし要注意なのが、「ズル」や「ルール違反」と言っても、何でもやって良い訳ではありません。あくまで「会社のため」「業績のため」「自分のため」に対して「永続的に成果を出す」ということを掛け合わせて、やるべきことを見極めるのが大切かと思います。

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