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超高齢化社会の日本の未来は暗いのか

 日本は高齢者の人口が多く、若年層の人口が少ないのは皆さんご承知の通りかと思います。この年齢別の人口の差は様々なところで歪みを発生させています。本日はそんな内容です。

 分かり易い例が会社で働く人達で、特に顕著なのは大企業かと思われます。50代以上の社員が非常に多く、40代30代20代と人数は右肩下がりです。ここで最初に浮き彫りになるのがポジンション不足という問題で、50代の社員がなかなか減らないので、部長や課長といったポジションが空かず、40代や30代の社員は仕事ができるにも関わらず平社員のままでいます。能力も体力も十分なのにもかかわらず役職になれない人は、比較的ポジションの空いているベンチャーやスタートアップ、もしくは実力主義の外資へ転職し、企業は戦力を失い続けます。

 他にも周りを見渡せば、様々な弊害があります。当たり前ですよね。旧世代を引きずる少数のご年配の方を大勢の若者が次世代へとパワフルに導くのが健全な関係性にも関わらず、今の日本は大勢のご年配が少数の若者の活動を抑制するのです。そんな今の日本は世界的に見て不利だと言う人が多いです。活躍のしがいが無いという人も多いです。これは本当にそうでしょうか。

 実は日本は不利な訳ではありません。何故かと言うと、超高齢化社会という経験を世界に先駆けて体験しているだけだからです。超高齢化社会というのは、今後、どの国も必ず経験することになります。では、他国が超高齢化社会を迎えることが日本にとって何の意味があるかと言うと、技術を売ることができるのです。今後10~20年もしたら、日本は超高齢化社会を脱して一気に若返ります。そうなった時に他国は超高齢化社会を迎えます。その時の日本は、自分が経験した超高齢化社会に対する解決策をソリューションとして他国に販売します。これが可能なのが先行して超高齢化社会を突き進む日本の強みです。

 以前、このようなツイートをしました。

 今、比較的若い世代で活躍している人達は、何かとご年配方の存在が邪魔で、上手く活躍できないということがあるかと思います。そこで試行錯誤している人も多いと思います。その試行錯誤こそ、日本の宝だと思います。今後、高齢化社会を迎える他国は必ず同じ様な課題に直面します。その時に「自分はこう解決したよ」と言える経験こそが貴重な価値になるので、今苦しみながら戦い続けている人こそ、十数年後に本当に価値のある人になっているかと思います。

 そう考えると未来は明るいと思えてきませんか?未来を作るのは今どれだけ自分たちが頑張ったか次第です。死ぬまで苦労し続けるなんて嫌ですよね。比較的頭も体も若いうちに苦労して、明るい未来を待ちたいものです。

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