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仕事の相談相手の選び方

 自分一人で仕事できる人なんて世の中にいないです。会社に属する限り、事業を一人で切り盛りするのは不可能で皆で支え合って仕事をします。フリーランスの人だって実務としては個人でやられているかもしれませんが、必ず他の人との関わりはある筈です。

 働くスタイルは千差万別ですが、仕事では必ず”行き詰まる”という事が発生します。行き詰まった時にどうするか。おそらく多くの人が「他人に相談する」と回答すると思います。その事自体は正解だと思います。ちなみに余談ですが、仕事で悩んでいる人に対する正しい接し方については以下のようにまとめていますので、良ければ読んでみてください。

 話を戻しますが、仕事で行き詰まった時に他人に相談するのは正解ですが、誰に相談するかには正解も不正解もあります。例えばこの様な場合、どうしますか?

 貴方は15年以上既存事業の第一線を走り続けたプロフェッショナルです。そこで新しい事業の立ち上げを命じられたのですが、やる事なす事空回りでなかなか上手く進みません。そんな時、誰に相談しますか?
①会社の経営陣
②既存事業担当時代のレジェンドな大先輩
③一緒に新規事業を進めている頼れる先輩
④昔から仲の良い同期
⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子







 如何でしょうか。もちろん「新規事業とは?」「行き詰まっている理由は?」といった背景によってある程度回答は変動しますが、大抵の場合、正解は”⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子”です。ちなみに⑤④③②①の順で正しいです。以前、以下の様なツイートをしました。

 まず、新規事業のノウハウが無い”①会社の経営陣”や”②既存事業担当自体のレジェンドな大先輩”はそもそも頼りになる訳がありません。次に”③一緒に新規事業を進めている頼れる先輩”ですが、この人に相談して良い答えを導けた場合、それは貴方の努力が足りないだけです。このタイプの人に相談して解決を得られたらラッキーですが、それとは別にもっと努力するべき事を見つめ直した方が良いです。”④昔から仲の良い同期”は比較的悪くないチョイスです。何でも気軽に話せる間柄なので、ちょっとした雑談から解決策を見つけられるかもしれません。ですが、一番良い選択は”⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子”です。

 なぜ”⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子”が最適な答えなのか。理由はシンプルで自分とは違う人種だからです。一回りも違うとシンプルに価値観が全然違います。カラオケに行ってもお互いの歌がわかりませんし、飲みに行こうとなっても希望の店が合致しません。カフェで雑談をしようと思っても話が噛み合いません。自分が持っているものを相手は一切持っていませんが、逆に自分が持っていないものを山ほど持っているのが”⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子”です。

 仕事は基本的に代々ノウハウが受け継がれてきます。勿論、先輩のノウハウを受け継ぎつつ自分のエッセンスを加えてアップデートし、それを後輩に引き継いでいくのですが、そこにはドラスティックな変化はありません。ですが一回り違う人間は自分には無い感性や文化や価値観を持ち合わせています。そんな全く違った人種に”どうしても解決できない課題”を相談すると、貴方がどう足掻こうが生み出すことができなかった考え方で解決の糸口を見出してくれることが少なくありません。だからこそ、正解は”⑤自分がリクルーター採用した一回り若い子”なのです。

 同じ様な人とばかり一緒にいると居心地が良いですが変化が無いので成長はなかったりします。たまには全く違う人種と交流することで、日々の生活に刺激を与え、それがより良い成長に繋がることになります。


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