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3000万円売り上げる覚悟はありますか?

 突然の問いかけに戸惑われた方も多いかと思います。この質問、誰向けの質問かというと、大企業から中小企業やベンチャー企業に転職しようとしている人に向けたメッセージです。「何のこと?」と思われる人はラッキーです。今このタイミングで、この質問の意味を知ることで貴方の転職成功率はグッと上がります。本日はその様な内容です。

 この質問の背景には、大企業で働いていると自分が作り出す会社への貢献度をいまいち理解できないと言う状況があります。例えば、営業の人はご自身が毎月何百万〜何千万と売り上げていることに敏感でしょうから、自分が売り上げた金額の何%くらいを給料として貰っているかリアルに理解されていると思います。逆にバックオフィス系の人は直接的には売り上げを作らない職種なので、自分の給料は他の人が創出した利益から支払われていると割り切って理解される人も少なくないと思います。一番難しいのは企画や研究といった職種の人です。こういった人の日々の努力が営業の人にパスされ、そこで大きな売り上げを創出されるので、企画や研究という人達は勝手に「自分が携わった商品が今年10億売り上げたから、そのうちの1億は自分の貢献だ」と勝手に妄想するケースが少なくありません。

 今紹介した考え方の事例は全て不正解です。最初にご紹介した営業の人の例は正しく思われるかもしれませんが、会社が一従業員にどの程度価値を見出しているかというのは、従業員の意識と大きく違うケースが殆どです。

 例えば私が勤めている日系大手メーカーの例では、40歳で年収1000万弱が相場です。年収約1000万円、立派な金額だと思います。でも、この金額をもらえる根拠を知っている人は殆どいないと思います。自分と家族を支える収入がどんな根拠で発生しているか、分からないと怖いと思いませんか?この理屈を知っていないと、いつ落とし穴に嵌って年収がゲキ落ちするかわかりません。それ位、自分の収入源の根拠を理解するということは大事だと思います。

 では、ここで本題です。タイトルにある通り「3000万円売り上げる覚悟はありますか?」という問いです。勘の良い人ならわかるかもしれませんが、これを平然とやっているのが中小企業やベンチャー企業で頑張っている人達です。以前、この様なツイートをしました。

 今、大企業に勤めていて年収が700万円くらいの人がいたら、実際その人の価値は約3000万円〜と言われています。会社の性質次第ですが、1億と換算する会社もあります。そして、この金額は全社員を平均した場合の金額です。年収700万円の人に3000万円の価値を見出している会社があった場合、実際には1500万円しか価値のない人もいれば、4500万円の価値がある人もいます。そして、大企業はこの辺を有耶無耶にして決して公表しません。

 しかし、中小企業やベンチャーは人に対する価値を有耶無耶にしません。3000万円の価値がない人には700万円の給料を支払いません。ここが中小企業やベンチャーと大企業の大きな違いです。

 ここで改めて最初の質問ですが、「3000万円売り上げる覚悟はありますか?」。ここですぐに「そんなの簡単」と言えない人は今もらっている年収700万円を転職先でもらう事はできません。大企業で働いていると、自分が会社に貢献している度合いが分かりにくいので、貢献度と年収のバランスがわからなくなってしまい、その結果として大した貢献をしていないにも関わらず転職時に立派な年収を要求する人が出てきてしまいます。そんな考え方では納得のいく転職ができる訳がありません。

 ですが、冒頭に記述した通り、このnoteを読めた人はラッキーです。今から考え方を改めましょう。まずは転職先で目指す年収に見合った貢献を今の会社で実現しましょう。その実績を持ち合わせてから転職活動をするのです。それだけで、現実的な転職が実現できます。

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