「人生に失敗なんて無い」とは本当か
「人生、失敗しても、どうとでもなる」
「死ななければ、それでOK」
こんなセリフを聞く機会が増えました。とても前向きで良い言葉の様に聞こえます。これらの言葉の真意はチャレンジし続ければ、いつかは成功すると言う意味です。その考え方はとても大事なのですが、その考え方に取り組む姿勢は人それぞれだと思っています。本日はそんな内容です。
私も昔は「人生、失敗しても、どうとでもなる」とか「死ななければ、それでOK」と思っていました。この考え方をベースに若い時は散々無茶をしてきましたし、その経験で培ったノウハウや行動力は今でもとても重宝しています。ですが、この考え方は今では意識していません。
きっかけは結婚したことや子供が産まれたことです。シンプルに言うと、自分の人生は自分のものだけでなくなった時に、勝手な行動をとる事ができなくなりました。妻と結婚すると言う事は、妻を幸せにする事も大切です。子供が産まれたら、せめて子供が成人するまでは立派な人生を送らせてあげたいと思います。自分にとって大切な事はもちろんやり切ることは大事だと思います。でも、自分の大切な事だけをやって良いのでしょうか。もちろん、家族の価値観次第なのですが、私は家族を持つ以上は自分勝手な人生を送る事はできません。家族を幸せにする目的を達成する上で、私自身が大失敗したりギリギリ死なないと言う様な状況にはなりたくないと考えます。
以前、こんなツイートをしました。
シンプルに言うと、自分一人の人生であれば、どうとでもなりますが、家族の人生を背負った瞬間に、ある程度慎重に物事を考えると言う事も大切だと思うのです。ここで改めて冒頭のセリフを書きます。
「人生、失敗しても、どうとでもなる」
「死ななければ、それでOK」
こんなセリフを言った人を想像してみてください。大きな失敗をしても後で「どうにでもなったな」と思い、そんな発言を広める人は、結果論としてなんとかなった人です。大失敗をしても「でも今生きてるし、これで良いや」と思い、そんな発言を広める人は、結果論としてたまたま生きている人です。本当にどん底まで失敗した人はそんなセリフ言えません。死んでしまったら何も言えません。聞こえの良いセリフは、結果論として生き残れた人のセリフであり、それが万人共通の考え方ではないという事をちゃんと理解することが大切かと思います。
誤解されたくないのであえて書きますが、チャレンジすることはとても大事です。自分のキャパシティを少し超えるくらいのチャレンジを繰り返し続ける事は大賛成です。そして、チャレンジに失敗しても大抵の場合は頑張れば立ち直せます。ですが、大失敗するリスクを減らす事も大事ということです。どんなに失敗しても頑張り続ければいつか芽が出るかもしれませんが、そんな行き当たりばったりの人生プランに家族を巻き込むのは、私は好きじゃないです。最低限家族の生活保障をした上で、挑戦をし続けたいと思います。
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