若者が今の社会で戦うのは不利という事実
頭が良くて、社交的で、性格も良くて、見た目も素敵な若者が大企業に入社したとします。そんな若者は、その大企業で成功すると思いますか?本日はそんなお話です。
そんな素敵な若者が新卒で入社したら、会社はとても喜んでくれるでしょう。配属先の先輩社員、課長、部長、みな喜んでくれると思います。誰もが、その若者に頑張ってもらいたいと思い、誠心誠意応援します。結果として、若者はぐいぐいと成長しますし、そんな成長の姿を見ている先輩社員たちも自分のことの様に喜びます。そんな関係性が正しい関係です。比較的ホワイト気質な例かもしれませんが、内容の違いは多かれ少なかれ、決して珍しいことではありません。
では、そんな若者はどんな経験を積んでいくか。
20代後半までは向かうところ敵無し、というか誰もが見方に付いてくれるので怖いもの無しです。”度胸とハッタリ”でなんとでもなります。しかし、30代半ばに差し掛かった時に、一気にブレーキが掛かります。仕事を真面目に頑張っているにも関わらず、自分が正しく評価されなくなる事実を目の当たりにするからです。正確に言うと、20代までは目の前の仕事に盲目的に取り組みすぎて、自分の評価が正しいのか判断できないというのが事実かと思います。30代になり社内外で人脈も広がると、自分の実績と評価のバランスが正しくないことに気付くのです。
大抵の場合、その違和感は正しくて、実績と評価のバランスは正しくないのです。最初は「そんなものか、皆我慢してるなら仕方ないな」と思います。しかし、もう少し経つと、それさえ間違いだと気付きます。世の中には成果を出していないのに評価をされている人が沢山いると言う事実に気付きます。
頑張る若者の評価が低く、頑張らないご年配の評価が高い、これが世の中です。
なぜ、そんな世の中なのかというと、今の世の中を作ってきたのはご年配の方々だからです。何年も前に彼らは頑張っていて、一生懸命に自分が永続的に有利な立場になる仕組みを作ってきました。だから、歳を重ねた今、頑張らなくても評価され続けるのです。ビジネスにおける評価は基本的に相対評価なので、ご年配方が良い評価を得る分、新参者の評価は下がります。これは多くの若者が気付く違和感です。
冷静な若者は「だったら、いずれ自分に有利な時代が来るんじゃないか、それまで待っていれば良いのではないか」と気づきます。それはそれで正解だと思います。ただし、それが自分の力ではなかなか変えられないようなものが課題の場合のみ正解です。分かり易いのが政治ですね。国の政策というのは、その時代の政府と同世代の人が一番恩恵を受けます。国の政策に影響を与えるほどの影響力を持つような人間になるのは難しいので、このレベルの課題であれば、時が経つのを待つのも正解かもしれません。
では、仕事で成果に伴った評価を得るのが難しい課題かというと、私はそうとは思いません。若い世代でも正しい評価を得る仕組みというのは、必ずえられるものだと思います。
過去にこんなツイートをしました。
評価されるルール=戦うルールを作る側に回るのです。誰かが作ったルールで戦っている限り、そのルールを作った人に勝てる訳がありません。だったら、勝てないルールの中で少しでもマシな成果を出す努力をするより、勝てるルールを作って、その中で戦った方が良くないでしょうか。
具体的にどんなルールを作るかは、貴方次第です。貴方が得意な方法で戦うのが好ましいと思います。例えば、企業で6割程度の労力で働いて上位40%程度の成果で納得し、あまった時間と労力でネットビジネスを始めるという仕組みを確立したら、それはそれで貴方の勝ちです。ただし、その勝ちはあくまで勤めている企業の先輩に対する勝ちであり、ネットビジネスの先輩に勝つにはまた別の努力が必要です。また別の方法として、社内で若者だけが優遇される社内人事制度を作るというアプローチができれば、それはそれで貴方の勝ちです。小手先テクニック次第で、幾らでも周りの人に勝つことはできます。この勝ちパターンの一番は新規事業開発だったり、起業だったりします。要は、周りの人がまだ目をつけていない世界で第一線になるのが勝ちパターンなのです。
皆がダウンタウンに憧れて芸人を目指すお笑いの世界では、誰もが松本人志さんが作ったプラットフォームでしか活躍できないので、誰もがいつまでも松本人志さんを超えられないと言います。なので皆が追い越すことを諦め、引退してくれるのを待ちます。それはそれで一つの回答だとは思いますが、自分が活躍できるプラットフォーム作ると言う選択肢を考えることも大事かと思います。
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