働き方改革のしわ寄せが中間管理職にいくという違和感
働き方改革という言葉が浸透してからだいぶ経ちます。その間にコロナが広まり、企業は嫌でも働き方改革をせざるを得なくなりました。その結果、働き方改革は想定以上のスピードで浸透しました。では、そんな働き方改革が皆さんの業務にどんな影響を与えたか、本日はその様な内容です。
働き方改革とは、本来は効率的に業績を上げていこうという考え方です。気合と根性ではなく、ITや知恵を使って効率的に仕事を進めて、結果として業績を上げて私生活の満足度も上げるのです。言い換えると、働き方改革には業務改善が必須です。業務改善なくして働き方改革はあり得ません。
でも実際の働き方改革には業務改善が存在しないケースが多いです。ただ残業時間を減らすだけの考え方で、必ずどこかに皺寄せがいきます。その理由は「業務改善を考える戦力がいない」との言い訳が大半です。要は、経営陣から働き方改革をする様に言われたが、それに真面目に付き合う人員がいないというだけです。この状況、非常に勿体ないと思います。
それと同じくらい問題なのが、働き方改革によってメンバーが業務から解放され、その業務がマネージャーに渡される為、残業代が支払われないマネージャーが長時間労働を強いられるということです。でも、これって良く考えるとおかしくないですか?
以前、こんなツイートをしました。
会社にはマネージャーとメンバーがいます。マネージャーとは所謂 課長以上のマネジメントをするのが仕事な人。メンバーとは管理職にならずにクリエイティブな仕事をするスペシャリストな人です。残業から解放されたメンバーは仕事半ばで帰宅し、メンバーが本来やらなければいけない仕事をマネージャーがやるのですが、ここがおかしいのです。マネージャーはクリエイティブな仕事をしない人です。そんな人がメンバーの仕事を代行できる事がおかしいと思いませんか。もし、これが当然の事なのだとしたら、メンバーが日々行っているクリエイティブな仕事は誰でも再現できる簡単なお仕事ということになります。そんな仕事に価値はありません。言い換えると、マネージャーがすんなりとお手伝いできる仕事はクリエイティブな仕事ではないので、そんな仕事をしているメンバーは日頃からたいした仕事をしていないのです。
マネージャーが手伝えない様な仕事にこそ価値があります。所謂「貴方の代えはいない」と言わせる様な仕事です。そんな仕事をする事が大切だと思います。何か仕事を与えられても、誰もが当たり前の様に出せるアウトプットで満足するのではなくて、自分なりのエッセンスを加えて他人とは一味違うアウトプットを出して、そこに価値を見出すのです。そうすることで、職場で貴方のアイデンティティを出す事ができるようになります。
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