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日本人のリモートワークの生産性が悪い理由
コロナがきっかけで仕事がリモートワークになったと言う人は少なくないと思います。コロナという外的要因が強制的にそうさせているので、それは仕方ない事です。では、皆さんはそのリモートワークに慣れて上手く働けていますか?どこか無理していませんか?今回はその様な内容です。
リモートワークについて興味深い調査結果があります。海外の人と比べて
日本人はリモートワークにおける生産性は出社勤務と比べて低いと回答するそうです。この回答は他の先進国と真逆だそうです。それに関して、以前以下の様なツイートをしています。
日本は海外と比べ在宅の生産性が悪いと思う傾向が強い。
— 【ササキ】プロの父親 × 働き方研究家 (@sasakikoji_koji) November 17, 2021
原因の一つは日本の空気を読む文化。日本人は正しいコミュニケーションを取れなくても、空気を読む事で補ってきた。在宅で空気読むのは難しく、コミュニケーションが劣り生産性が落ちる。
空気読まなくても通用するコミュニケーションが大切。
ツイートにも書いた通り日本人は空気を読むので、8言ったら10伝わるという前提で仕事をしています。それを実現するには、相手の表情に敏感だったり、その場の雰囲気を正しく察知するという能力が必要となります。このスキルは日本人独特の素晴らしいスキルだと思います。日本人はこの素晴らしいスキルがある事を前提として働いてきました。「察してくれ」「空気読めよ」という言葉を発する側が偉そうなのも、察する事や空気を読む事が有って当たり前のスキルという認識だからです。
リモートワークになると、コミュニケーションはチャット、会議はリモート会議がメインになります。チャットのテキストからは相手の表情や雰囲気を感じ取る事が難しいので、正しく意思疎通を図る事が難しくなります。リモート会議もせめて顔出ししてくれればマシなのですが、最近は顔出ししないケースが増えています。女性は顔出ししてもマスク着用というケースもありますね。
これが、日本人がリモートワークになかなか慣れずに生産性を上げられない理由です。それ以外にも理由はあるでしょうし、アメリカなどは何年も前から当たり前の様にリモート会議や電話会議をやっていたという事情もあります。でも、今我々が着目するべきなのは「察して当然、空気読んで当然」という文化です。なぜなら、これはちょっとした配慮で克服できるからです。
やるべき事はシンプルです。コミュニケーションを取る際に、相手の言いたい事を聞いたら、それをそのまま理解して済ませるのではなく、相手の発言内容を自分なりの言葉で表現して伝え返し、その考え方で正しいのか確認するだけです。
例えば、「A案とB案はどちらも気に入らないけど、B案を採用するくらいならプロジェクト自体を諦めた方が良い」と言われたら、「A案もB案も納得いかないけれど、A案ならまだご協力いただけると思って良いですか?」と返すのです。そこで「そうです」と言われれば意思疎通確定ですし、「いや、違う」となったら事故を未然に防げたということになります。
そんな面倒なことをいちいちやってられるかと思われる人もいるかと思いますが、慣れだと思います。リモート会議になったということは会議室までの移動時間や他の事業所への移動時間がなくなったのですから、その浮いた時間でこれくらいやっても良いでしょう。Aさんの発言に対して貴方が別の表現で返して意思確認をすると、周りのBさんやCさんやDさんの理解度も上がります。これは結構価値あることだと思います。是非、実践してみてください。
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