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知識共有は現代のわらしべ長者

 おそらく殆どの人が”人よりちょっと詳しいこと”を持っていると思います。それは豊富な経験から得られたどんな場所でも誇れる一次情報の塊の様な事でも、社内のニッチなノウハウでも構いません。そんな貴重な情報、皆さんは周りにいる人に共有していますか?もし共有していないとしたら、それはとても勿体無いことです。本日はそのような内容です。

 知識を得る方法というのは色々あります。一番価値があるのは、自らぐいぐいと行動をし続けて誰も経験したことのないことを我が身で体感し、その経験を言語化することでしょうか。なかなか難しいことですが、これができると第一人者になれるので、そんな知識はとても貴重になります。

 逆に一番手っ取り早いのは本を読むことだと思います。前述の様な我が身で経験した貴重な体験を持つ人は、大抵それを書籍化してくれるので、それを読むだけでコスパよく知識を身につけることができます。この様な二次情報には価値が無いという人もいますが、それは大間違いです。「では、貴方はこの本を読みましたか?」と聞きましょう。そこで「読んでいない」と言ったら、その人は二次情報すら得ていない人間です。

 ちなみに私は知識を得るためにNewsPicksを使うことが多いです。もちろん自ら貴重な体験を得る努力はしますし、本も読む様にしていますが、時事ネタに対する意見をプロフェッショナル含む様々な人から好きな時に得られるこのサービスは私のライフスタイルと相性が良いので重宝しています。

 では、ここからが本題です。手段はどうであれ、貴方が得たその知識、他の人に共有していますか?以前、この様なツイートをしました。

 私はスタートアップと大企業の2社で働いていますが、知識共有に対する意識が全く違うと感じます。スタートアップは皆が皆、自分の得意領域に関する知識を聞かれてもいないのに率先して共有します。理由は正に損得勘定なく仲間意識が強いからで、そんなチームは活気に満ち溢れていて、常に良いパフォーマンスを発揮しています。逆に大企業では知識共有が全然行われません。面と向かって質問してもまともに教えてくれないくらいです。その理由はシンプルで、多くの人が他の従業員に敵対心を持っているからだと思います。会社の業績を上げるよりも、業績は低くても良いから自分が優位に立っていたいのです。

 そんな大企業での残念な経験に嫌気がさしたので、私は特別なサービスを開発して大企業に勤める従業員それぞれの得意分野を可視化し、従業員が他の従業員を頼りやすくするサービスを開発し、社内で実証実験を行いました。結果は残念ながら失敗。社長トップダウンでこのサービスを使う様に全社通達したにも関わらず、このサービスは使ってすらくれませんでした。それだけ、大企業の人は自分が持っている知識を他の人に渡したくないのです。

 皆で知識を共有し合ってコスパ良く成果を出し続けるスタートアップ。皆が皆を敵対視して足を引っ張り合う大企業。どちらが良いでしょうか。

 ただ、これは持論ですが大企業は人が多いが故に、良いことをし続けている人は、その努力をきっと誰かが見てくれていると思います。大企業に勤める人は現状に悲しむのではなく、その中でも他人に貢献し続けて一定のポジションを得ることが大切だと思います。

 自ら知識共有をして周りに貢献し続ければ、そのうち周りの人も知識を共有してくれて、有益な情報で仕事を有利に進められると思います。そんな知識共有の循環こそが、現代のわらしべ長者なのだと思います。

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