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会議で言ったら嫌われる一言

 「会議は好きですか?」と聞いて「好きです!」という人はなかなか居ないと思いますが、それでもやらなくてはいけないので会議はなかなか無くなりません。では、何故嫌われているかというと、会議は疲れるからだと思います。くだらない会議は、その場に居続けることに疲れるし、大事な会議は油断することができないので疲れます。また、会議はコミュニケーションの集合体なので、それに疲れるという人もいます。そんな会議で”これを言ったら一発で嫌われる”という言葉があります。おそらく皆さん一度は聞いたことがあると思います。本日は、その様な内容です。

 想像してみてください。

 貴方は新しいプロジェクトチームに抜擢されました。貴方を含めてチームのメンバーは全員で10人。年齢や性別、専門領域などバラバラで、皆が初対面です。そんな10人でキックオフ会議を行なっています。

 「我々への期待値はなんなんだろうか」
 「きっとこうだろう」
 「やるべきことを列挙しよう」
 「そうしたら、次は優先順位をつけよう」
 「これは必要か?」
 「余裕があったらやった方が良い」
 「マイルストーンが必要だ」
 「報告する相手は誰が妥当か」
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 何となく、会話の内容や、その場の雰囲気は想像できると思います。そんな会話を何時間も繰り返してきた時、こんな発言をする人がいます。

 「あのさぁ、ずっと聞いてたんだけど、こうじゃないかな?」

 ぞれまで一言も発言しなかった人が突然口を開いたかと思うと、突然マウントとった姿勢で、上から目線で発言するのです。

 以前、この様なツイートをしました。

 会議におけるコミュニケーションに参加せずに、他の人の意見をひたすらインプットして、それを踏まえてご立派な意見を言う人がいますが、そんな意見に価値はありません。大抵の場合、それまの他の人の発言の良いとこ取りをしたオリジナリティに欠ける言葉です。そもそも、会議とは意見を積み重ねることで新しい意見を造る場であり、その積み重ねというプロセスに参加していない人には発言権は無いのです。

 「あのさぁ、ずっと聞いてたんだけど、こうじゃないかな?」という発言は大抵的を得た内容です。当たり前ですよね、ずっと溜め込んでいたのだから。ですが、的を得ているからと言って、そんな発言を尊重してはいけません。その発言は、ただの現状整理であって、クリエイティブではありません。

 もし、「あのさぁ、ずっと聞いてたんだけど、こうじゃないかな?」と終われたら、こう言いましょう。

 「これまでの流れを要約してくださったのですね、ありがとうございます」
 「皆が理解していることだと思いますが、改めて言語化してくださったので、認識合わせができたと思います」
 「これからも、適宜、要約したことを報告してください」

 こういうと、大抵、次の会議から本気で参加してくれます。

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