見出し画像

仕事に正解という概念を持ち込まない

 タイトルを見て違和感を覚えた人は少なくないと思います。正解を求めないでどうするんだと思われた人も多いと思います。そんな人には是非読んで頂けると、課題解決に対する姿勢が変わるきっかけになると思います。本日はそのような内容です。

 お伝えしたいことはとてもシンプルです。以前、この様なツイートをしました。

 例えば学業における問題では皆が正解を求め、考え、計算し、答えを出します。先生は「この問題分かる人?」と言った時に、自信がある人は真っ先に手を上げます。そこで間違えた答えを出したら「違います」と言われてしまいます。これは皆が求めるべき共通の回答が存在するから成立しています。

 では、仕事ではどうでしょうか。例えば社内コミュニケーションが上手くいっていないお客様に「何か良い解決策はないか?」と言われた場合、貴方なら何を提案しますか?Aさんは「社内チャットを始めてみませんか?」と新しいコミュニケーション手段を提案します。Bさんは「休日にBBQをやりましょう」と交流する時間を増やすことを提案します。Cさんは「フリーアドレスにしましょう」と交流の機会を増やすことを提案します。お客様の課題に対する解決策は沢山あるので、お客様に入念なヒアリングをすることは大前提になりますが、それでも”絶対的な正解”はわかりません。

 ここでやってはいけないのが、仕事において人の出した答えに「それは違う」と言うことです。冷静に考えてください。お客様でもない限り「違う」と明言することはできませんよね?確かに、もうちょっと頑張った方が良いと思ってしまう答えを出す人はいます。そんな人には「それは違う」と言わずに「もっと、こうしたら良いんじゃないか」「もっと良くできそう」と言うのです。まずは相手の回答を肯定してあげましょう。その上で改善をさせるのです。そうしないと、頭ごなしに否定された人は次の課題では人の目が怖くなって何もできなくなってしまいます。

 お子さんがいらっしゃる人は思い浮かべてみてください。何か新しいことにチャレンジしようとして、でもなかなか勇気を出せない子供にはこう言いませんか?「正解なんてないんだよ、自由にやってごらん」と。これは大人にとっても同じなのです。以前、このようなツイートをしました。

 これは大人にも共通するのです。新しいチャレンジに対する解答には、正解なんてありません。あるのは”より高い質”です。周りの人はチャレンジしている人の解答をみて「それは違う」「それで正解」と言ってはいけませんし、チャレンジしている本人も「これで正解」と思って手を止めてはいけません。「もっと良い正解がある筈」と思い、さらなる努力をして”もっと良い解答”を模索するのです。その行動の結果、正解ではないけれどより良い答えを出すことができます。

 仕事に正解という概念を持ち込むと勝手にゴールを設定してしまい、それ以上のアウトプットを出せなくなってしまいます。一度出した解答で満足せず、より良い解答を出す努力を継続して、人は成長します。




よろしければサポートをお願いします!頂いたサポートはクリエイター活動費に活用させていただきます。